人気青果店が実践する「型破り」な伝え方の極意 デメリットを伝えることでオススメが引き立つ
もうひとつの伝わる方法は、「信頼感」です。ダメなものを正直に伝えることで、お店の信頼感を高めています。正直に話す→信頼感が生まれる→信頼感がある人の言葉はスルスル入ってくる。そんな流れができています。ちょっとしたことですが、これだけで伝わり方が大きく変わります。
このような「伝わる方法」はほかにもいろいろあります。「ファクトとメンタル」「フリとオチ」「外部力」「相手メリット」など、その方法を身につけることは、仕事や日常に起きる「なかなか伝わらない」「コミュニケーションがうまくいかない」という問題を解消する一助になるはずです。
伝え方がうまい人は「たとえる」のも上手
ここでもうひとつ、「伝わる方法」を紹介します。それは「たとえる」です。
「○○界のユニクロ」
「○○界のスターバックス」
そういわれるとはじめて聞く会社名であっても、どんな会社かイメージがつきやすくなります。身近なものにたとえる。これも伝わる方法のひとつです。たとえることによって「イメージが見える化する、自分ごと化する」という効果があります。
この「たとえ」を使うときは、伝えたい相手が「理解しやすいもの」にするのがポイントです。相手が一人ならその人が理解しやすいものを、相手が複数ならみなが理解しやすいものを選びます。相手が野球好きなら野球に、登山が好きなら登山でたとえる。
一方で、多数の相手に伝えるシーンでは、野球や登山など好みが分かれやすいたとえではなく、比較的共通して理解しやすいものにたとえる。食べ物やレストランの話や、話題になっているニュースを使うと、伝わりやすいたとえかになると思います。
たとえばこんな感じです。
先輩が後輩に「仕事は細部までこだわることが大切だと伝えたいとき」。
「神は細部に宿るというけど、仕事でもディテールにこだわることが大切。レストランでも料理はおいしいのに、グラスに汚れが残っていたり、サービスが悪くて不快な思いをすることもあるよね。おいしいからいいというわけではなく、お客さんが喜んでくれるよう細部まで手を抜かずにやりきることが大切で、仕事もレストランと同じように細部に手を抜いてしまうと、成果が出ないことがあるので、やりきろう」
「たとえる」は最初に伝えたいことを話し、そのあとに「たとえ」を入れることで、話の意味が伝わりやすくなります。
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