おそらく、こうした経験をした人は結構いるだろう。この男性のように、わざわざ家族の中で他人行儀に言葉を重ねるよりも、一緒に過ごす時間の中で自然な絆を感じたいと思う人も少なくないだろう。仕事で疲れすぎて、家でまで疲れることをしたくないと思う気持ちもあるだろう。
その気持ちはわかる。家族の対話は、慣れるまでは面倒くさいものに感じる。「男は黙って」は、ある意味かっこいい。だが、それは今の時代において「理想の」父親といえるのだろうか。
迷いがあるときは、まず娘の考えを聞く
さて、先ほどの女性は、ある時点で夫を家族会議に誘うのをやめた。いやがる人を無理に誘って、険悪な雰囲気になるくらいなら、と母と娘で「2人会議」をすることにしたのだ。
娘が毎年恒例の夏のキャンプに行きたくない、と言いだした時、彼女自身、かつて自分の親がしたように、一方的に自分のよかれと思うことを娘におしつけてはいないか、と反省する思いがあったのだ。
「キャンプのいいところ、イヤなところ」
「部活をやめるかどうか?」
と、娘に関係することで、本人や母親自身に迷いがでたときは、親が意見する前に、まず本人の考えをゆっくり聞いてみることにしたのだ。
2人会議を開いても、娘は始め母親に多少気を遣って話しているようだったという。しかし、互いの意見をホワイトボードに書き出し、メリット・デメリットを書き出していくと、娘からだんだんと自由で活発な発言が増えていった。
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