消えた「宮崎キャンプ特需」再生への厳しい道のり 「観光立県」を目指す宮崎県は復活できるのか

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西武キャンプ(写真:筆者撮影)

今年も宮崎県と沖縄県のプロ野球春季キャンプの取材を行った。筆者は宮崎に対して、特段の思い入れがある。1994年宮崎市にできたリゾート法第一号施設「シーガイア」の立ち上げに際して、コピーライターとして足掛け3年にわたって関わったのだ。

当時の宮崎はまさに「新都市誕生」という印象で、次々に新しい施設や店が生まれていた。中心施設「オーシャンドーム」のプレオープンでは真新しいユニホームに身を包んだ若者たちが、輝くような笑顔で出迎えていたことを思い出す。

しかし「シーガイア」はわずか7年で、運営する第三セクター「フェニックスリゾート」が経営破綻。以後の宮崎の落ち込みは激しい。運営会社を変えて「シーガイア」は今もリゾート施設として存続しているが、宮崎の人がその名を口にすることは少ない。

キャンプや合宿の誘致を推進してきた宮崎県

代わって宮崎県は近年「スポーツ立県」を目指し、スポーツチームのキャンプ、合宿などの誘致を推進してきた。プロ野球春季キャンプは、その中核をなすイベントだった。県や市の関連部署や観光協会は、春季キャンプに職員を派遣してサポートするとともに臨時のシャトルバスを出し、ネットやガイドブックなどで「プロ野球キャンプの楽しみ方」を発信してきた。

2020年10月、宮崎県の春季キャンプの起点となるJR宮崎駅前には大型商業施設「アミュプラザみやざき」が全館完成。新たな賑わい拠点となるか、と思われた矢先にコロナ禍に見舞われたのだ。

2021年の宮崎県での春季キャンプは、すべて無観客で行われた。メディアの取材は許されたが、選手、関係者との動線は厳しく分けられ、感染症対策は厳重そのものだった。

2022年1月、NPBの斉藤惇コミッショナーは、自治体側と昨年末に有観客キャンプ実施で合意したとし「今、自治体側から変更したいという声は出ていない。よほどのことがない限り、その条件で進行すると思っている」とした。この方針は1月後半からオミクロン株が猛威を振るっても変わらなかった。

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