2021年2月1カ月間の宮崎県の新規感染者は県の発表によれば110人、今年は7060人。実に70倍近いが、今季の春季キャンプは観客を入れての開催となった。
今季の宮崎県では宮崎市でソフトバンク、巨人、オリックス、日南市では広島一軍、西武、西都市でヤクルト二軍がキャンプを行った。ソフトバンクは1月中から選手やスタッフの感染が相次ぎ、福岡県筑後市の二軍施設でC組キャンプを実施した。
オリックスは昨年に続き大阪市内の二軍施設でCグループのキャンプを実施、広島は広島県廿日市市の大野練習場で2月9日まで二軍キャンプを実施、その後日南市に合流した。これらの臨時キャンプでは、コロナ感染などで始動が遅れた選手が別メニューで調整した。
筆者は福岡県筑後市のソフトバンクのC組を視察した。コロナの陽性判定で出遅れた柳田悠岐、松田宣浩という主力選手が調整していたが、ここでも観客を入れ、動線を厳格に分けていた。小規模ながら物販店とカフェが開いていた。チーム関係者は「筑後は宮崎よりも寒い」と語っていた。
宮崎のオリックスキャンプは休日に駐車場がほぼ満車
例年、JR宮崎駅前からはオリックス、ソフトバンク、巨人のキャンプに向けたシャトルバスが出る。また3つのキャンプ地をつなぐバスも出る。昨年はすべて中止になっていたが、今年は復活。ただしコロナ前のように各チームのラッピングをしたバスはあまり多くなく、乗客もまばらだった。
今年の九州は福岡県だけでなく宮崎県も例年より寒かった。オリックスの一、二軍が合同でキャンプを張る宮崎市の清武総合運動公園では、寒緋桜がこの時期見ごろとなるが、筆者が訪れた2月初旬はまだつぼみのままだった。
しかしオリックスキャンプは休日には駐車場がほぼ満車となっていた。2年ぶりの有観客キャンプ、しかもオリックスは前年リーグ優勝している。ファンの期待感は高かった。飲食、物販の店も復活し、ステージではチアガールによるイベントも行われた。
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