消えた「宮崎キャンプ特需」再生への厳しい道のり 「観光立県」を目指す宮崎県は復活できるのか

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「無観客となった昨年と比較すると、宿泊事業者、交通事業者等については、一定の経済効果があったと思われますが、年明けからの急激な感染拡大により、宮崎市内にもまん延防止等重点措置が適用されたため、来場者がコロナ禍前に比べて大きく減少し、期待していたほどの経済効果はなかったと思われます。

現地では、マスク着用や手指消毒、ソーシャルディスタンス確保などの基本的な感染対策を呼びかけました。飲食販売ブースでも感染対策を徹底し、テーブル・椅子については、一方向向きでそれぞれの距離を取って設置することで、マスクを外す機会となる飲食時の感染対策につとめました。来年以降、コロナ禍以前の集客に少しでも近づけられることを期待しています」

「一軍が戻ってきてくれてほっとした。あのまま沖縄に行ったままになるんじゃないかと思った」というのは、宮崎県日南市のJR油津駅前の商店主の声だ。昨年、広島東洋カープは一軍キャンプを2月1日から沖縄市で行い、1963年からキャンプを実施していた日南市の天福球場では二軍だけになった。

沖縄本島への一極集中が進む春季キャンプ

近年のプロ野球春季キャンプは、沖縄本島への一極集中が進みつつある。温暖で、アクセスがよく、対戦相手が多い沖縄でのキャンプは効率がいいのだ。広島は60年近く日南市でキャンプを実施していたが2006年からは二次キャンプを沖縄で実施していた。昨年、一軍は日南市を素通りして沖縄に行ったのだ。

今年、2年ぶりに一軍キャンプが復活したが、有観客だったものの店舗数は少なく、観客も少なかった。球場周辺の商店街ではコロナ禍以降、閉店した店も増えている。

同じ日南市の南郷地区で行われている埼玉西武ライオンズのA組キャンプも今年は有観客だったが、動線は厳しく分けられていた。西武のキャンプは小高い山の中腹に設けられているが、観客は急な上り坂を延々登らなければならなかった。

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