その言い方!親子の会話がラクになる「言い換え」 「5つの事例」で考える心を変えるコツ

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3)お手伝いをしてくれない子にどう声をかけたらいいですか?

【よくある声かけ】 「遊んでばかりいないで、ちょっとは手伝って!」

【言い換え】 「困った!ちょっと助けて!」

このように言われたら、つい手助けしたくなりますよね。ただし、これは何度も使える言葉ではありません。本当に大変なときに使ってみる程度がいいと思います。

4)宿題をなかなかやらず面倒くさがる子への言葉かけはどうすれば?

【よくある声かけ】 「いいから早くやりなさい」

【言い換え】 「とりあえず1分だけやってみたら」

「宿題」という言葉を聞くと、量もあり、時間もかかる、しかもつまらないイメージが想起されます。したがって、1問だけ、1ページだけ、1分だけというように量を減らし時間もかからない状況を作ります。

行動しやすくなるだけでなく、一旦行動すると「もう少しやってもいいかも」という気持ちが出ることも。行動のはずみ車が回り始めることは、これまでの事例でも多数ありました。

5)ゲームばかりで宿題しない子にかける言葉は?

【よくある声かけ】 「いつ宿題やるの!」

【言い換え】 「いつゲーム終わる?」

行動を促すコツ

時間軸でいえば、宿題をやる前にまずゲームを終了させなくてはなりません。それを今、このゲームに熱中しているときに宿題という未来のことを言われても意識は向きません。まずは今のゲームをどうするのかということが先です。

『みんなの自己肯定感を高める 子育て言い換え事典』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

言葉かけとしては「いつになったらゲームが終わるの?」ではなく「いつゲーム終わる?」のほうがいいです。前者は愚痴・不平・不満の感情を伴っているのに対して、後者は単純に終わる時間を聞いています。このように相手の行動を促すためには、負の感情を入れないほうが効果的なことが少なくありません。

以上、5つの例をあげてみました。このように単なる命令口調ではなく、やりたくなる声かけ、行動したくなる声かけはさまざま存在します。一度試してみる価値はあると思いますので、今後の参考にしていただけましたら幸いです。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

講演、執筆相談はこちらから。

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