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子どもより親のショックのほうが長引きがち
受験に落ちて行きたい学校に行けないことはつらいことです。特に12歳でそれを経験することは酷なことかもしれません。それが一つの経験として貴重なものであったということがわかるのは、随分と先のことになるからです。
しかし、受験に落ちれば、子どもは当然ショックを受けますが、新しい学校へ行けば、時間とともにそのショックは和らいでいき、半年もすれば子どもは新しい学校で、“住めば都”になることが少なくありません。
それよりも問題となるは、親のショックのほうが長引きがちだということです。その結果、親はやらなくていいことを子どもにやってみたり、言わなくていいことを言ってしまったりすることがあります。
例えば、子どもへの同情の気持ちから、これまで制限をかけてきたゲーム時間の大幅な延長を認めたり、スマホを長く視聴することを許すことがよくあります。一時的であればまったく問題ないのですが、これが継続され習慣化されると、その後、制限条件を改めて加えることは極めて難しくなります。
また、切り替えて「新しい一歩を踏み出させないと」と考え、読書を勧めたり、次の高校受験に向けてすぐ塾に行かせたり、引き続きハードに勉強をやらせたりする極端な例もあります。この場合、子どもは親のことを「うざい」「ほっておいてほしい」と強く思い、親の言うことに今後、耳を貸さなくなるケースもあります。
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