「親の介護」に臨む人が知るべき国の2重大制度 仕事と介護の両立を諦めないのはとても重要だ

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介護生活のなかで、仕事との両立は重要。そのために、国の制度を活用することも大切です(写真:kazuma seki/GettyImages)
親の介護をする際に子どもが悩むのが、仕事との両立。仕事を辞めて介護に専念すると、その間の収入は途絶えてしまい、経済的なダメージにつながります。しかし、仕事と介護の両立を支援する、おトクな制度が国にも会社にもあることをご存じでしょうか。
介護歴約20年の経歴をもち、厚生労働省の補助事業「GO!GO!KAI-GOプロジェクト」の副団長でもある、お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさんと、介護・暮らしジャーナリストである太田差惠子さんとの共著『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門』から一部抜粋・再構成してお届けします(前回の記事はこちら)。

介護離職の損失は計り知れない大きさ

安藤:子どもがメインで親の介護をすることになると、やっぱり仕事は辞めなくちゃならないのでしょうか? 105歳まで生きることを考えると私だったら、仕事と介護を一緒にやりたいです!

太田:その考え方が正しいと私は思っています。みなさん、仕事を辞めないと介護する時間がない!と考えがちですが、そんなことはありませんよ。

安藤:そのためにサービスや制度のことを理解してどんどん活用するんですよね。

太田:そうです。辞めなくてもできる介護の方法はあります。それに、介護のためにと仕事を辞めてしまうと、子どもの収入はゼロになりますよね。たとえば、年収450万円で働いていた人が、4年間介護の間を離職すると、1800万円の損失ということになります。

安藤:1800万円! それは大きい!    

(出所)『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門』(以下同)

 

太田:介護が終わったとしても、子ども自身の老後もすぐそこに見えていて、自分にも介護が必要になるときが来るかもしれません。

安藤:そう考えると、急いで辞める決断をするのは、危険ですね。

太田:介護のために仕事を辞めると、経済的な打撃があるということは想像がつきますが、実は「精神的」「肉体的」にもダメージがあるんです。

安藤:えっ! 介護に専念するから体力的には楽なのでは?

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