人生100年時代、介護は「25年」もの超長期戦になる 親子共倒れを防ぐために重要なことは一体何か

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長寿化の影響で、介護の期間も長期化しています。親子共倒れにならないためには何が必要なのでしょうか?(写真:kazuma seki/GettyImages)
超高齢化社会の今は、親も自分も100歳まで生きる前提で考えておくのがベター。子どもが親の介護に「時間」も「お金」もガッツリ費やした場合、自分が老後を迎えた際に破綻が待っている……という可能性もゼロではありません。そんな現代の介護では、自分の「時間」と「お金」を守ることが大切であり、さまざまな制度やサービスについて知ることが重要なようです。
介護歴約20年の経歴をもち、厚生労働省の補助事業「GO!GO!KAI-GOプロジェクト」の副団長でもある、お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさんと、介護・暮らしジャーナリストである太田差惠子さんとの共著『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門』から一部抜粋・再構成してお届けします。

自分の「時間」と「お金」は確保すべし

安藤:自分の子どもが成人して一段落ついたとホッとした頃、親の様子がなんとなくおかしい、という人が多くなりますよね。

太田:そうなんです。子育ての手が離れた頃に、親から「ちょっと転んだ」「腰が痛い」など、ちょくちょく呼ばれることが増えてきます。何でも、「はいはい」と聞いてしまうと、子ども自身の身がもたなくなりますよ。

安藤:でも、今まで育ててくれた親には、できる限りのことはしてあげたいと思うのは当然な気もしますが……。

太田:いえいえ、そこでいいかっこうをするのは、禁物なんです。たとえば、自宅から実家まで、片道1時間とします。毎週実家に通っていると、往復2時間、1年に換算すると、100時間以上にもなります。もし子どもが50歳、親が75歳だとすると、人生100年時代だから、これがあと25年は続くんですよ。

安藤:えええ! 25年も。しかも25年後、子どもは75歳だ。とても体がもちませんね。

太田:交通費だって片道1000円なら往復2000円。1年で約10万円。25年で250万円ですよ。

(出所)『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門』(以下同)

安藤:250万円って……新車1台分より高いじゃないですか! バカにならないですね……。

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