主役の原平助(錦戸亮)は、男子校の教師。犬猿の仲だった両校を合併させようと奔走する役柄です。女子校側の教師は、蜂矢りさ(満島ひかり)。一方的に平助と結婚すると決めています。
男子校と女子校の教員、生徒とその周りにいる家族などを、一人ひとり、クドカン流にキャラクターづけして丁寧に描いています。脇役では風間杜夫さん、斉藤由貴さん、森下愛子さん、えなりかずきさんのはっちゃけぶりが秀逸。今後、物語の最大のクライマックスは、男女合同で開催する文化祭だそうで、登場人物全員の思惑がここで結実する予定だとか。
さて、初回放送後、ネット上で話題になったのは、このドラマの下ネタの多さ。
「下ネタ多くて気まずくなったのか、弟が自分の部屋にいってしまった」
「下ネタ多くて、家族で見てると気まずい……」
「下ネタが多すぎて、最初だけ見てすぐチャンネル変えた」
制作側は、下ネタも含めて家族で笑いながら見てもらいたいと狙ったようですが、どうも日曜の9時台に家族で見るには気まずいドラマになってしまった様子。時間帯さえ違えば、「さすが、クドカン!」と違う評価だったかもしれません。
2種類に分かれるクドカンドラマ
宮藤さん脚本のドラマは、その独特の世界観ゆえに、もともとが「ドラマ通向け」。それに万人向けの要素が入れば、視聴率10%を超えるヒットドラマになるし、何もしなければ、1ケタとなる。
筆者はクドカンドラマを「万人向け」と「通向け」にわけて、見ています。
「万人向け」は、「あまちゃん」(NHK)、「流星の絆」(TBS系)、「タイガー&ドラゴン」(TBS系)、「池袋ウエストゲートパーク」(TBS系)など。中でも、“原作”“NHK朝ドラ”といったしばりがあると、高視聴率になります。
「通向け」は、「マンハッタンラブストーリー」(TBS系)、「未来講師めぐる」(テレビ朝日系)、「うぬぼれ刑事」(TBS系)、「11人もいる!」(テレビ朝日系)など。こちらは、宮藤さんが好きに書かれたもので、クドカンワールドが満載です。
このどちらかであるかは、初回をみれば、だいたい分かるようになっています。
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