教科書薄すぎ? 公立小のジレンマ 「受験させられない」働く母たちの嘆き
受験をすれば、受験時だけでなく、入学後も親の手間ひまはかかるようだ。だが、この娘のクラスでは32人中6人の母親がフルタイムで働く。働く母の中にも、時間をやりくりし、驚異的な努力で子どもの受験を乗り切る人がいる。だからこそ、地元公立に通わせる親のジレンマも増える。
不安を抱える親たちに、前出の増田さんはこう助言する。
「教科書の見た目は薄そうでも、ゆとり世代のものと比べると、内容はほぼ3割増し。算数などは教える量が増えたため、習熟させる時間を取れていないことに、教師自身も悩んでいる。先生にちゃんと教えてほしいと要求してください」
増田さんが教員時代、忙しくて時間がない働く母たちに勧めたのは、リビング学習をさせること。家事の合間に子どもの勉強を見られるからだ。
「子どもに相手にしてもらえるのはせいぜい中学1年まで。貴重な時間だから、焦らず子育てを楽しんで」
公立か私立かで悩むよりも、もっと大事なことがあるのだ。
(ライター:島沢優子)
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