将来に絶望する若者に知ってほしい幸福の捉え方 「未来があることは不幸」と考えないで
レジ袋を削減したところで、環境にどれだけ好影響を及ぼすかというと、あまり効果があるとは思えない。自分が何をしても、焼け石に水状態だったら、もう絶望するしかないと思う人が出てきてもおかしくはないです。
今述べたのは地球レベルの話ですが、人生についても同じことがいえます。八方ふさがりで、何もできないと思った時に、まず絶望感を作り出すことで、何もしないという決心を固める。そう見たらわかりやすい。
でも、少しでもこの世界をよくしたいのであれば、絶望してはいけないというところまで立ち戻らないといけない。こんな世の中だから仕方ないと合理化をしてはいけません。
まずは世の中より「自分」
B:難しいです。自分のことだけでも精一杯なのに、世界をよりよくしていこうと考えるというのは、すごい境地ですね。
――まずは自分のことをしていくしかありません。
自分のことよりも先に世の中のことをしなければいけないと思ってしまうと、いよいよ絶望感は増してきます。課題が大きすぎて、何をやっても無理だと思ってしまう。
先ほど話したように、レジ袋を削減してもいい方向には進まないかもしれません。でも、環境が少しでもよくなる可能性があるのならば、不便だけど、協力してみようと1人ひとりが思えば、世界規模では大きな力になる。本当に有効かどうかは検証していかないといけませんが、徒労だと思わないのは大事です。