ユニオンの特徴は、将来のロールモデルを数多く提示してくれることです。学生は、目指すべき分野の第一人者と直接交流することで、自分のゴールを知ることができます。
ユニオンでは政治やアカデミックのリーダーだけでなく、ビジネス界のリーダーも招聘します。ラグジュアリーの企業グループLVMH総帥のアルノーや、コカ・コーラCEOのクインシー、グーグルの元CEOシュミットも議場で学生と質疑応答をしています。
ユニオンは学生の自治組織で資金に余裕はありません。世界中のリーダーたちは連絡をもらうと、無報酬でも喜んで駆け付けるのです。
ここは、自由の議論の場なので、どのような質問もできます。時にはゲストに都合の悪い、辛辣な質問もぶつけます。それでも彼らは、未来を担うリーダーのために社会貢献の責任を果たしに来るのです。英語で「責任ある」はresponsibleと言います。これは質問にレスポンスする、つまり答える義務があるのです。
自分の出番を、ディベート訓練をして待っている
将来を担う若者のために、現役のリーダーたちが、自分の行為に対して責任を持ち答えてくれます。
ディベートの中で学生たちは、目の前の偉人と自分との距離を体感し、何が足りないのか、どのような努力を続ければよいのか実感します。
また先人の成功や失敗体験から、これから対処すべき困難も予測できます。いわゆる「ロールモデル理論」です。
学生たちは先人からの学びを得て、大学で身に付けた問題解決能力を今後どのように伸ばせばよいのか、未来の地図を描いて行きます。
イギリスのリーダーをめざす学生たちは、多読、論文執筆、負荷の大きいディベート訓練を続け、世の中のリーダーになるべき時に備えているのです。
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