いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)プリンシパルが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。
 
○ 今までの経験も生かしつつ、健康保険に特化して知識をつけていける
○ 残業が少ない(月10時間程度)
× 万が一、解散となってしまった場合、次の就職先探しが難航しそう
(企業健保の解散は「ありえない話」では全然ないうえに、職員の努力による回避は難しい。そうなった場合、実際はそうでなくても「『半お役所』で定型業務しかやってこなかった」というイメージで見られるかもしれない)
× 健康保険以外の労働・社会保険関係手続き業務や給与計算業務からは離れてしまうので、勘が鈍る
■従業員数200人程度の会社の管理部門
○ 管理業務全般について経験を積んでいける
× 通勤が少し大変(無理というほどではない)
■介護系会社の給与計算部門(労働・社会保険手続業務も含む)
○ 介護・医療事業の給与・手続き関係に強くなれる
× 会社の継続性に不安がある(ほかと比べて不安度が高い)
× 残業が若干多そう(月50時間程度)
■人事・労務関係アウトソーシング会社
○ 今までの経験が生かしやすい。
○ 提供する業務の幅は現職より広がるので、新しい知識・経験も身に付く
× 残業が若干多そう(月30~60時間程度)
× ここでアウトソースに行ってしまうと、今後「会社の人事部門に行きたい」と思っても難しくなる(今回の転職活動でも「事業会社経験なし」という理由でかなり落とされました)
無理をしないで長く働ける環境を選択
ご自身の病気をはじめ、家族の介護や育児など、何かしら制約のある中での選択は非常に難しいですよね。
私自身、かつて働きすぎで血を吐いて倒れた後、長期間にわたって時間的に無理が利かなくなり、食事制限もありました。さらに、家族がそれこそ手帳をもらうレベルの病気で長く闘病していたので、「もう『てへぺろっ』が通る年齢でもないM」さん(以下、Mさん)の選択について、レベル感は違えど、そのつらさも含めて他人事とは思えません。





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












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