そう考えると、Mさんは今までの経験やスキルを継続して強化しつつ、あくまでも可能な範囲で新しいことにも領域を広げてみる、というのがベストな選択肢ではないでしょうか。
少なくとも現在の業務よりも範囲を絞ったり、その会社や業界特有の知識しか身に付かないような選択は、「その先の選択肢」を狭めてしまうという意味で避けるべきです。
持病を考慮すると、仕事に費やせる時間や体力に制約があると思いますが、そのほかの要素における自由度を確保するという意味でも、今後、どんな経験を積んでいくかは、選択肢を持てるなら制約を自ら設けるべきではありません。
持病という決定的なものを抱えているがゆえに、勤務時間などの制約条件は仕方のない現実として受け入れ、一方でそれ以外の制約をご自身で作ってしまわないこと。制約条件以外の要素についてはできるかぎり柔軟性を発揮できるようにしておく。これが、「その先の選択肢」や幅を考えた際に重要です。
これは誰にでも当てはまることですが、次の仕事を選ぶ際には、次の勤務先だけでなく、さらにその先のキャリア上の展開を考えたうえで、ベストな選択をすべきなのです。
「従業員数200人程度の会社の管理部門」がベター
さて、そう考えますと、いただいたかぎりの情報からの憶測ではありますが、「従業員数200人程度の会社の管理部門」という選択肢が、ほかの選択肢よりも若干有利なオプションに見えます(「通勤が少し大変」と書かれていますが「無理というほどではない」とのことですし)。
現在、お持ちのスキルや経験を生かすこともできますし、なおかつ現在のような社労士事務所ではなく、いわゆる事業会社内部での管理部門全般の経験も積めることも含めて、今まで経験されてこなかった広い領域の経験もできるでしょう。そして、記載はされていませんが、おそらく激務ではないのでしょう。少なくとも最低限クリアすべき条件は整っていると思います。
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