服の色合わせに自信ない人に知ってほしいコツ クローゼットに眠っていた服が生まれ変わる

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全身を3色以内におさえるのが失敗しないコーデの法則の大前提。色味が違うと、じつは4色、5色……と知らず知らずにたくさん色を使ってしまっていて、それがちぐはぐな印象を生んでしまいます。

コーデは似た色同士を合わせるほど難しい。似て非なる色味違いを合わせることほど、難易度の高いことはないのです。知らずに難易度の高いことをやってミスを犯すくらいなら、抜け色、中間色、締め色を意識してまとめたほうが、おしゃれに見えます。

無意識におばさんセットアップをしている可能性大

コーデは似た色同士を合わせるほど難しい。だから、抜け色、中間色、締め色から1色ずつ使うのが一番簡単、というコーデの法則があります。裏を返すと、中間色、締め色、それぞれのグループの色同士を合わせるのは、とっても難易度の高いことなのです。

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特に中間色同士を雑に合わせることで、地味に見えたり、老けて見えたり、手抜き感が出たり……。「ファッションで損している」「疲れて見える」と感じさせる場合は、たいていこれが原因です。グレー、ベージュ、トープ、カーキ、色落ちしたデニム。これらの中間色は地味色なので、安易に合わせがちです。

たとえば、グレーのトップスにベージュのボトムスを合わせたり。じつは、このコーデこそ「おばさんセットアップ」。派手な色を使っていないから、無難な色だから、と一見すると失敗していないように見えるのですが、服選びのせいで実年齢よりずっと老けて見えてしまい、とてももったいないことをしていることになります。

合わせてみて「おかしいかも?」と心配なときは、スマホで白黒写真を撮ってみるとわかりやすいです。白黒写真にしたときに同じ色(同じ濃度)に見えてしまったら、基本的にその色合わせは失敗です。色の濃度にメリハリがついて白黒写真でも濃さが違っていれば、「おばさんセットアップ」問題はクリアしています。

前回:プチプラ服でも素敵に着こなす人が外さない鉄則(1月29日配信)

杉山 律子 パーソナルスタイリスト、一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表

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すぎやま りつこ / Ritsuko Sugiyama

福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科在学中よりスタイリストアシスタントとして活動。スタイリストとして独立後、映画や広告、音楽業界など幅広い分野で活躍する。結婚、出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストの活動を開始。顔立ちや体型、内面からのぞく雰囲気に合わせた「一番、素敵に見えるスタイル」の提案に定評がある。テレビや雑誌などさまざまなメディアに出演するなど、多方面で活躍している。

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