アメリカは第2の9.11を阻止できるか?

CIAとテロリストの頭脳戦『ホームランド』

 アメリカのドラマのクオリティは、ここ10年で格段にアップしている。地上波をしのぐ勢いで、ケーブル局が質の高いオリジナルドラマを作り、最近ではインターネット配信ドラマも映画並みのクオリティを誇っている。そんなアメリカのドラマを中心に、世界各国の海外ドラマの中から、海外ドラマ・ライターの今祥枝が“大人”のビジネスパーソンに向けて骨太な作品を紹介。話題の新作から過去の秀作まで、独自の視点で斬っていく。週末、自宅で海外ドラマを楽しみながら、グローバルな教養も身に付く!

『24-TWENTY FOUR-』のスタッフが挑む意欲作

『HOMELAND/ホームランド DVD-BOX1』(2枚組)3200円(税抜)
発売元・販売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン

アメリカ同時多発テロ以降、欧米の市民社会はイスラム過激派のテロの脅威にさらされ続けている。アメリカのエンタメにおいても9.11のアフターマス(余波)を描くことは定番中の定番。TVドラマでは、いかなるジャンルにおいてもテロを扱ったエピソードがないシリーズはないというほど、頻繁に目にする題材だ。

テロの脅威と闘うドラマの代表格には、9.11の直後にスタートした『24-TWENTY FOUR-』がある。現実を先取りしたリアリティに今さらながらに驚かされるが、ジャックの超人的な活躍ぶりを含めて、娯楽性が強いシリーズだ。

その『24-TWENTY FOUR-』のスタッフが、起こりうる第2の9.11の脅威に、真っ向から取り組んだ意欲作が『HOMELAND/ホームランド』だ。もともとアメリカのエンタメは時事ネタを取り込むことに長けているが、本作は現在進行形の中東問題におけるアメリカの苦悩と矛盾に鋭く切り込んだ、まれにみる社会派エンターテインメントの秀作である。

第23回は、エミー賞やゴールデン・グローブ賞ほか、数々の賞に輝く『HOMLAND/ホームランド』(2011年〜)を紹介しよう。

『HOMELAND/ホームランド』100倍楽しむ方法

次ページアルカイダからの帰還兵、その正体は?
関連記事
トピックボードAD
  • グローバルアイ
  • 湯浅卓「トランプ政権の真実」
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
携帯料金は4割下がる?<br>「高い」の根拠を徹底検証

菅官房長官の「4割下げられる」発言の数値的根拠は正当か? やり玉に挙がるキャリア3社の携帯通信料金の解明に担当記者が挑む。結論は「高いとはいえないが、キャリアは儲けすぎ」。取られすぎと感じる人必読の渾身リポート。