出戻り転職希望の男性に副社長が「驚きの一言」 「骨をうずめる」覚悟で再入社しようとしたら…

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「骨をうずめる」覚悟で出戻り転職しようと思っていたら、面談の席で元上司がまさかの一言を……(写真:kk-istock/iStock)
人手不足が深刻化して久しく、「いい人材」との出会いは年々難しくなっている。そんななか、注目を集め始めているのが「出戻り転職」だ。会社の良い部分も悪い部分も知っている彼らがもし戻ってきてくれたなら、会社を動かす突き抜けた力になる可能性がある。
この連載では実際に出戻った人と、受け入れた企業、それぞれに話を聞き、「出戻り転職」の可能性を探っていく。

2社を経て、約2年ぶりに出戻り転職

今回話を聞くのは、HENNGE株式会社に勤務する中島義雄さん(38歳)。ビジネスクラウド・セキュリティ分野にて企業のSaaS化を支援する同社に、中島さんが最初に入社したのは2014年9月のことで、その時の職種はサービスの導入担当。以降、人事を兼任しつつ、事業運営を行うポジションに移り、退職時には主力サービスの事業責任者として約80人ほどの部署を取りまとめていた。

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退社したのは2019年。理由は大きく分けて2つあり、”組織の意思決定スピードの鈍化”と”自分自身のキャリアへの期待”だった。

「当時は、組織の変化のスピードが遅くなっていると感じていました。あまり大きな声では言えませんが、HENNGE(へんげ)という社名なのに……と思っていたこともあります(笑)。

また、事業責任者を務めたことも、退職に影響していました。やるべきことはやったという感覚があったんです。良くも悪くも、自分のキャリアの先が見えたと感じていました」

そんな時、急成長中の企業で働く友人から、会社を手伝ってほしいと声がかかった。

「その会社は周囲が目を見張るほど急成長している会社でした。売り上げ・サービスが拡大している一方で、組織の整備は追いついていなかった。当時の自分は、今以上にインプット欲が強い性格でした。組織課題を聞いてワクワクしちゃったんです」

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