大事なのは「経営陣の柔軟性」
人材定着のため、企業はさまざまな努力を重ねている。金銭面だけでなく、社内環境の整備や福利厚生などに力を入れる企業も増えている印象だ。
だが、社員がそれぞれの人生を生きている限り、辞める時は辞めるものだ。海外企業をはじめとした先進事例を自社に合わせて取り入れることは理想だが、すぐに実現可能なものばかりではない。むしろ、導入や浸透に時間を要するもののほうが多いだろう。
しかし、柔軟な考えを持つ人が上層部にいれば、出戻りのしやすさが大きく変わるのも事実だ。「辞めさせない」ために縛るのではなく、「戻れる場所として在り続ける」「戻れる環境であることを示しておく」というのもひとつの策ではないか。さまざまな企業の経営者と会話する機会があるが、退職者と何年経っても縁を紡いでおける会社は、一度辞めた社員に対して「絶縁」のような態度をとってしまう会社と比べて、何枚も上手だなと感じている。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら