出戻り転職希望の男性に副社長が「驚きの一言」 「骨をうずめる」覚悟で再入社しようとしたら…

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大事なのは「経営陣の柔軟性」

人材定着のため、企業はさまざまな努力を重ねている。金銭面だけでなく、社内環境の整備や福利厚生などに力を入れる企業も増えている印象だ。

だが、社員がそれぞれの人生を生きている限り、辞める時は辞めるものだ。海外企業をはじめとした先進事例を自社に合わせて取り入れることは理想だが、すぐに実現可能なものばかりではない。むしろ、導入や浸透に時間を要するもののほうが多いだろう。

しかし、柔軟な考えを持つ人が上層部にいれば、出戻りのしやすさが大きく変わるのも事実だ。「辞めさせない」ために縛るのではなく、「戻れる場所として在り続ける」「戻れる環境であることを示しておく」というのもひとつの策ではないか。さまざまな企業の経営者と会話する機会があるが、退職者と何年経っても縁を紡いでおける会社は、一度辞めた社員に対して「絶縁」のような態度をとってしまう会社と比べて、何枚も上手だなと感じている。

本連載「戻りたくなる組織の作り方」では、出戻り転職を経験した方からの体験談をお待ちしております。実名・匿名、自薦・他薦を問いません。お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。
桐山 奈々 フリーランス人事

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きりやま なな / Nana Kiriyama

広告IT業界で人事を経験し、2017年よりフリーランスとして活動。東京の企業を中心に、経営者や人事部に対して、組織構築・人材採用の支援を行なう。

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