あなたにも出来る! 社労士合格体験記(第13回)--やはり一発合格は甘かった

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一発合格の夢は、もろくも崩れ去った

当時の行政書士試験の合格ラインは、試験全体の得点が満点の6割以上、科目ごとの得点が5割以上というのが目安でした。速報会では、最初は法令科目から正解肢が発表されていきます。憲法、行政法と正解が先行し、期待に胸がときめいてきました。民法、商法は少し点を落としましたが、法令科目の択一式は6割以上をクリア。また、1問も解けないかもしれない、と恐れていた記述式問題も、5問中3問の合格ラインに滑り込みました。この瞬間の気分の高揚感は今でも覚えています。

しかし、次の瞬間には奈落の底に突き落とされました。一般教養科目の点数が、ちょっとした思い違いや先入観が原因のケアレスミスのせいで伸びないのです。結局、科目別最低ラインの5割にはギリギリ届かないのが、ほぼ確実となりました。こうして奇跡の一発合格の夢は1時間もたたずに、もろくも崩れ去ったのでした。

合格への決意を新たに

翌週、公共職業訓練のクラスへ行くと、同様に試験を受けたクラスメートも、やはり一般教養科目で最低ラインに届かなかったと悔やんでいました。考えてみれば、数カ月の準備で合格しようなんて、最初から甘かったのかもしれません。ちょうどクラスで、職業訓練の一環としてスピーチをする機会があり、次のような主旨のことを話しました。

「今回は惜しくも合格ラインに届きませんでしたが、このクラスのおかげで得点力がアップして、ボーダーラインの勝負ができました。あきらめずに努力を続ければ、きっといつか合格できると感じられたので、もう1年頑張ります」

学校で労災の実例に遭遇

数日後、職業訓練の学校の階段で事故が起こりました。山のような荷物を両手に抱えた、コンピュータの女性教師が誤って階段を踏み外し、転落してしまったのです。現場は一時騒然となりましたが、すぐに救急車が駆け付け、無事病院に運ばれました。

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