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ヤジが響く甲子園球場は、とにかく楽しい 12球団のホームグラウンドへ行ってみた<12>

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  • 伊藤 歩 金融ジャーナリスト
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関西出身の知人によると、関西の子供は校歌や君が代と同じように、当たり前に六甲颪(おろし)を3番まで歌えるそうだ。六甲颪の歌詞は、改めて見てみるとまるで漢詩。君が代同様、意味はさておき、小さい頃から親から教え込まれるのだろう。

Aクラスに戻っても観客動員数が戻らない原因の分析は筆者には出来ていない。阪神ファンは、ビジター席は相変わらずしっかり埋めているように見える。実際、昨シーズンはホームでは1.6%増だがロードは4.8%増。甲子園での動員力が落ちているのだとしたら、その原因は何なのか。解明は今後の宿題にしたい。

プロ野球は最高のエンタメだ

もう間もなく今シーズンが終わる。シーズン終盤ではそのシーズン限りで引退する選手に、対戦相手チームのファンも一緒になってエールを送る。偉大な記録達成の瞬間に立ち会えば、球場全体が一体となって祝福する。

神宮では広島との最終戦では、ゲーム終了後に応援団同士がエールを送り合うことが恒例化している。本家の広島の球場に通うファンは、東京のカープファンがこんなことをやっているとは、おそらく知らないだろう。

球場ではスポーツニュースや中継画面には映らない、選手のナマの姿を見ることが出来る。オリックスの捕手・伊藤光は必ず脱帽一礼して守備に付くし、同じように白線をまたぐとき、必ず脱帽一礼するマー君は、優勝が決まって浮かれるチームメイトが放り出して行ったグローブを、一人拾ってボールボーイに渡すようなクールな人だった。

選手のオーラが見えるのもナマの魅力だ。デビュー当時のヤクルト・伊藤智仁は、高速スライダーを繰り出す腕自体が光を放っているように見えた。

本連載で球場の魅力をどの程度お伝えできたかはわからないが、とにかく球場は楽しい。チケットも殆どの球場では簡単に買える。今回、筆者は12球団14球場のうち、10球場は一人で観戦しており、お一人様観戦でも十分楽しいし、女子のお一人様観戦は全然珍しくない。

球場へ行ったことがない人には是非、来期は球場を体験してみてほしいと思う。

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