ヤジが響く甲子園球場は、とにかく楽しい

12球団のホームグラウンドへ行ってみた<12>

「あかん、カーブが曲がっとらん」(客席から見ていてわかるんだ)

「セカンドにランナーおるのに左に打つバカおるか!右だ右!」(本人もそう思ってるでしょ)

「ビリのチームにやられてどないすんねん」(……)

ラッキーセブンのジェット風船は相変わらず見事。一人2個持つ人の比率の高さゆえだろう。

深刻な観客動員数の落ち込み

熱狂的なファンに支えられてきた阪神タイガースだが、ここ数年の観客動員数の落ち込みはかなり深刻だ。ピークは2006年で315万人。2008年にいったん300万人を切ったが、2009年、2010年はぎりぎり300万人を維持。2011年に一気に289万人に減ったが、それでもトップは維持した。

しかし2012年に272万人まで減って、遂に巨人に観客動員数トップの座を奪われた。2013年も277万人に留まっている。12球団中3位のソフトバンクとはまだ30万人ほど差があるが、2006年比で言えば40万人近く、率にして12%も減ったことになる。

筆者が観戦した日も1塁側は埋まったが、3塁側には空きがあり、4万7541人の球場キャパに対し、動員数は3万7103人に留まった。

2005年以降の順位は1位(2005年)、2位(2006年)、3位(2007年)、2位(2008年)4位(2009年)、2位(2010年)、4位(2011年)、5位(2012年)、2位(2013年)。

2年連続のBクラス落ちで大きく減り、昨シーズンは2位だったのに動員数が戻らなかったということになる。一方、業績の方は、当期純利益が年度によって1億円強から10億円弱までとかなりのバラつきがあり、これが観客動員数と全くリンクしない。毎年安定的に14~15億円の当期純利益を計上する巨人とは対象的だ。

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