ヤジが響く甲子園球場は、とにかく楽しい 12球団のホームグラウンドへ行ってみた<12>
ゲーム開始1時間前に甲子園駅に到着してみると、既にどしゃ降り。だが前日も雨天中止になっていて、2日連続で簡単に中止を決めたら暴動が起きるという判断なのかどうかわからないが、どんどん入場させている。
この日はウル虎の夏ジャージの無料配布日。入口で受け取りさっそく着用した。コンコースは雨宿りをする観戦客でごった返してはいたが、東京ドームにはあるあの殺気がここには全くない。過去2回の観戦時にも感じたことだが、甲子園と東京ドームの違いは殺気の有無だ。一般には阪神ファンは過激で怖いとされているし、筆者は1塁側での観戦経験がないからかもしれないが、来ている人の数は似たようなものなのに、甲子園は何だかゆるい。ゆるくて何となく楽しいのだ。
雨脚はますます強まり、結局この日は19時に中止が決まった。
2度目は新大阪から球場へ。特急だと梅田からわずか12分で甲子園駅に到着する。駅はただいま大改装中。出口専用の大きな階段が出来、改札口も広がって、コインロッカーも新設されている。球場内にはコインロッカーはないが、この新設のコインロッカーの利用率は低い。大きな荷物は持って来ないというのが聖地巡礼の心得なのかもしれない。
球場は駅前広場を抜け、高速をくぐった先にある。駅前広場と球場は阪神電鉄の所有だが、常識的に考えて高速下は公有地のはず。だが、甲子園の敷地のごとく観戦者は当たり前に利用している。
駅前広場右手にはダイエー甲子園店。ここの地下2階の総菜売り場は、ゲーム開催日は観戦客でごった返す。ゲーム開始30分前ともなると、全部で18台あるレジには、売り場の端までびっしりレジ待ちの列が出来る。歩幅で計ってみたところざっと35mの列が18本だ。大体レジにたどり着くまでに40~50分くらいかかるが、皆おとなしく順番を待っている。
さらにダイエー甲子園店の隣にあるのが、タイガースファン御用達のホテル・ノボテル甲子園。ここの1階で売っている「こうきゅうマドレーヌ」は絶品だ。
改装効果でトイレは清潔で快適
球場内に入ってからは、まずコンコースを探索。内野とアルプスは繋がっているが、外野は繋がっていない。そこで今回も内野とアルプス席でトイレをカウント。2階と3階で女子トイレは全部で10カ所。年配者も多い球場だからか、洋式79に対し和式が39もあるが、改装効果でものすごく清潔で快適。ドアの上部に和式か洋式かの表示も付されていて親切だ。
個室数合計118は、内野・アルプスキャパ比で0.41%と、洋式化が進んでいる他の球場と同レベルといえるだろう。アルプス1階のトイレに気づかずカウントしていないので、この分が入るとさらに上がる。
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