楽天・星野監督が見せた、男の引き際

あの「鬼の形相」には、もうお目にかかれない

柔らかな表情で辞任会見をした、楽天の星野仙一監督(67)。筆者は1991年、中日時代の辞任劇での、「鬼の形相」を思い出した(右は三木谷オーナー、共同通信社)

因縁めいていた退任劇

楽天の星野仙一監督が9月18日、今季限りの辞任を発表した。奇しくも10年前、選手会がプロ野球史上、「初のストライキ」を決行した日である。

オリックス、近鉄両球団の合併発表に端を発した2004年の球界再編騒動。球団を削減して、8か10球団による1リーグ制へ向かおうとする流れに対し、選手会が12球団維持(両球団の合併1年間凍結もしくは新規参入球団承認)を求めて、血を流したからこそ誕生したのが、楽天球団だった。

その新生球団を監督就任3年目の昨年、創設9年目にして初のリーグ優勝、日本一に導いた闘将。球団誕生に大きな意味を持つ日に退任表明とは因縁めいたものを感じる。

「直接の原因はやはり成績。この数字が許せない。しかも私は2カ月間も戦場から離れてファン、選手、球団に迷惑をかけた。やはり勝負師がシーズン途中で離れるのはあってはならない。そういう思いで決意しました」

テレビのニュースで見た辞任会見。穏やかな表情で辞任の理由を話す67歳の星野さんを見て、23年前の「鬼の形相」を思い出した。

次ページ23年前、1991年、中日監督時代の辞任の「舞台裏」
関連記事
トピックボードAD
  • iPhoneの裏技
  • グローバルアイ
  • 湯浅卓「トランプ政権の真実」
  • 井手隊長のラーメン見聞録
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
採用クライシス<br>就活ルール廃止の衝撃

経団連が就活ルール作りからの撤退を決定。採用日程は今後どうなるのか。中長期的なあり方を議論する間もなく、足元では超売り手市場の下、仁義なき新卒争奪戦が繰り広げられている。採用手法も人気業界も激変する中での各社の取り組みは……。