ゴミからセメントを造る、ゴミ処理場問題に光明

埼玉県西部に位置する日高市。人口5万7000人の同市は、市が収集する可燃ゴミ、粗大ゴミ(不燃物を除く)、業務用ゴミ、不法投棄ゴミのすべてを、市内にある太平洋セメント埼玉工場に持ち込み、セメントにリサイクルしている。

その量は年間約1万5000トン。主なゴミがセメント原料になるほか、レジ袋、トレーなど廃棄プラスチックや木くずなどはセメントを生産する際の燃料にもなる。燃料になるリサイクルはサーマル(熱)リサイクルと呼ばれている。


清掃工場いらずの日高市 市民の分別負担も軽減

「ゴミがセメントになる!?」と不思議に思う読者も多いだろう。

セメントの主要原料は石灰石、主要燃料は石炭であることは知られているが、大ざっぱに言うと、石灰石以外はゴミを原燃料として生産することが可能だ。前工程で重金属など有害成分を除去し、ダイオキシン類はセメントキルン(窯)で1450度で高温焼成されるので、安全に分解される。日本工業規格(JIS)の基準も満たしており、普通セメントとして利用される。

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