家時間が超進化!Z世代がハマる「家充」のリアル コロナ禍で始まり、もう手放せない

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以上、さまざまな「家充」のトレンドについて取り上げた。コロナでおうち時間が増えた若者にとって、家の中を充実させる「家充」アイテムたちは、何気ない日常をアップグレードさせ、生活をより豊かにさせた。今後、韓国、中国以外の国からも新たなトレンドが期待される。

ウィズコロナではもちろんアフターコロナでも新たな「家充」のアイテムは生まれくるかもしれない。家の中でも映えるアイテムは今後も重宝されるだろう。

原田の総評:いわば「家映え」ニーズは今後も続く

今時のZ世代のコロナ禍における「家充ニーズ」はいかがでしたでしょうか?

いろいろな事例が出てきましたが、一言でまとめると、Z世代が「家の中でも映えるアイテム」を求めるようになったことがわかりました。ただの携帯コードだと見ていて美しくない。家の中でも推し活をして映えさせたい。家の中でプチDIYを楽しみつつ、映えるオリジナルな雑貨を作りたい。家の中でも映える写真や動画を撮りたい……。

こうしたコロナ禍だからこそZ世代の間に生まれた「家映えニーズ」は、もし今後コロナが落ち着いても続くように思われます。中高年だって快適になったお家時間をもう手放せなくなっているように、Z世代も映えるようになったお家時間を手放せなくなっているのだと思います。

逆に言えば、この「家映えニーズ」が、今後のZ世代の消費を掴むうえでの1つの切り口になってくるということが言えます。日本のさまざまな企業から、もともとお家時間が長いからこそ発達した北欧の家具のように、いろいろなお家の中でも映える商品がたくさん生まれることを期待しています。

原田 曜平 マーケティングアナリスト

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』などがある。YouTubeはこちら

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