保育園の選考「全落ち」に備えて今からすべきこと 保活「敗者復活戦」2次募集や小規模保育を解説

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次に、家庭的保育について説明します。

家庭的保育は定員が1人〜5人の家庭的な保育事業です。「保育ママ」という愛称で呼ばれています。

配置基準は上表に示したとおり。3人までは1人の保育者で見ることができますが、補助者を置くと5人まで保育できることになっています。定員3人でも必要なときに手伝いをする補助者を雇っている保育ママもいます。

家庭的保育者とは、保育士もしくは家庭的保育者認定研修を受けて保育士と同等以上の知識や技術をもつことを市町村長が認定した人のことです。通常、自宅で保育を行いますが、専用室を借りて自宅外で行っている場合もあります。

保育時間は「保育短時間(8時間)+延長保育」だったり、延長保育はやらない方針の保育ママもいます。また保育ママの怪我や体調不良の場合には、保育がお休みになる場合や補助者や連携施設での保育になる場合があります。そのあたりは事前に確認が必要です。

保育ママの保育は家庭規模の保育なので保育者と子ども・保護者との信頼関係ができやすいのが特長です。また、卒園まで同じ保育ママが見てくれるので、保育の質に継続性があります。親子ともに慣れ親しんで、「実家」のような存在になることもあります。

保育ママの場合も、施設と同様、信頼できる人物かどうか、事前に会ったり話を聞いたりしておくことが必要です。お散歩先の公園で保育を見ることもできるでしょう。

結果が出る前に「しておくべきこと」まとめ

・(二次募集で申し込む可能性のある)希望していなかった保育園・保育ママの情報収集
・認可外保育施設の見学・予約
・入れない可能性が高い場合は、職場に早めに相談

前述の通り、保育園の選考結果発表後は役所の窓口が混む可能性があります。そのため、結果発表前にできることはしておくといいですね。

普光院 亜紀 「保育園を考える親の会」アドバイザー

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ふこういん あき / Aki Fukoin

早稲田大学第一文学部卒。保育園に子どもを預けて働く親のネットワーク「保育園を考える親の会」顧問・アドバイザー。保育ジャーナリスト。大学講師。著書「後悔しない保育園・こども園の選び方」(ひとなる書房)、「不適切保育はなぜ起こる」(2024年6月20日刊行、岩波新書)ほか多数。

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