保育園の選考「全落ち」に備えて今からすべきこと 保活「敗者復活戦」2次募集や小規模保育を解説

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ここでは、2次募集に注目してみましょう。

2次募集は、1次募集の利用調整(選考)で定員が埋まらなかった園について実施されます。というと、何か不人気になっている理由があるのではないかと不安になる人もいるようです。定員が埋まらない理由として、次のようなことが考えられます。

① たまたま地域の子どもの数が少なく、希望者が定員に達しなかった。
② 1次募集で内定した人が辞退して、急遽空きができた。
③ 小規模保育や家庭的保育などは、途中で転園が必要になることが不安視された。
④ 駅から遠いなど、通園が不便なため敬遠された。
⑤ 口コミその他で評判が悪く、敬遠された。

これらの理由が重複している場合もあります。

定員が埋まらない理由がわからない場合も多いかもしれませんが、役所の窓口で相談すると情報を得られることもあります。1次の結果発表後は窓口が混む可能性がありますので、気になる場合は、結果発表前に希望しなかった園・保育ママの情報収集をしておいてもよいでしょう。

⑤以外の理由である場合は、必ずしも内容が悪いわけではないので検討してみてはどうでしょう。見学をしたり話を聞いたりしてみて信頼できそうであれば、2次募集で希望を出せます。

特に、2次募集では③の小規模保育や家庭的保育の募集が多くなります。これらは認可の保育で、保育料は認可保育園と同じです。これらについて実情がよくわからないまま敬遠してしまう人も多いようなので、次に少し詳しく解説しておきます。

小規模保育・家庭的保育の卒園後への不安

③の小規模保育・家庭的保育(保育ママ)は、3歳未満児が対象の制度であるため、入園できても3歳の4月には就学まで通える園に転園しなくてはなりません。そのため、「2回目の保活はしたくない」という理由で、これらを敬遠する人は少なくありません。

しかし、卒園後の行き先に困ることがないのであれば、そこまで不安に思わなくてもよいはずです。

実は、小規模保育・家庭的保育は、卒園後の受け皿として近隣の認可保育園や認定こども園などを「連携施設」として設定する決まりになっています。しかし、うまく組み合わせられず、まだ設定できていない場合もあります。卒園後の進路がどうなっているのかについては、役所や施設・保育ママに直接問い合わせるのが確実です。

次ページ具体的にはどう問い合わせる?
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