「泣く赤ちゃん」にママが慌てる必要は全くない訳 できることを探して試行錯誤していけばいい

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生きていくために必要不可欠ないろいろな要求を、赤ちゃんは泣くことで表現しているのです。だから私は拙著『“泣いてもいいんだよ"の育児』のタイトルどおり、育児は「泣いてもいい」と思っています。

しかし、育児に精いっぱいなママやパパは「私たちの対応がまずくて、泣き止まないのだろうか」と心配ばかりが続いている状況です。こういった状況では赤ちゃんの泣きに関してもネガティブな考えに陥りがちになってしまいます。

育児は試行錯誤でいい

ただ、先ほどお伝えしたように、「赤ちゃんは泣くことで今必要なことを伝えている」とわかれば、まずは、赤ちゃんの希望にこたえるべく、ママもパパもできることを探していろいろと試行錯誤することになるでしょう。

「眠いのかな?」「部屋の温度を下げたほうが良いのか?」「おしっこをしたのかな?」などと赤ちゃんをみて泣いているこたえを探していくでしょう。

じつは赤ちゃんはママとパパの2人が一生懸命になって自分の希望を理解してくれようとしていることをわかっています。「大事にされた」という思いは潜在意識の中で育ち、自分の大事さを知っている赤ちゃんは、人に対しても愛情をもって接することができるようになります。

ですから、素早く的確にこたえられなかったことを「失敗だったかな、、、」と考えなくて良いのです。

「おなかがすいたのかな?」「あら、おしっこしたのかな、今おむつをかえてあげるからねぇ」「ちょっと部屋の温度があついかな?」などとやさしくたくさん話しかけて対応しようとしたこと自体が赤ちゃんにとってはうれしいことなのです。

最近はスマホなどで「赤ちゃん 泣き」「赤ちゃん 頻繁に泣く」などと検索してしまうかと思いますが、検索よりもいろいろと話しかけながら試行錯誤していくと、赤ちゃんの表情や様子から答えが見つかるはずです。

そして、「このタイミングで添い乳をするとよく寝てくれる」とか「母乳は一回の授乳で片方をしっかりあげたほうが楽だし満足するし、赤ちゃんも泣かない」などと経験値もたまっていきます。

育児は「試行錯誤」なのです。それこそ赤ちゃんにとっては素晴らしい育児です

とはいえ、言葉を話せない赤ちゃんと四六時中一緒にいて、片時も目が離せない状況は、どんなに赤ちゃんが可愛くてもママにとっては大変なこと。

もし両親の家に近いところに住んでいたら、是非赤ちゃんをつれて会いに行くといいでしょう。ママのストレスは赤ちゃんのストレス。信頼できる人、聞いてくれる人には育児の大変さをストレートに伝えて、気分転換するのがいいでしょう。

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