ペットブリーダー「信頼できる人」「ダメな人」の差 2020年、ブリーダートラブルは過去最多を記録
他薦のブリーダーを独自の厳しい掲載基準で審査し、「太鼓判ブリーダー」として紹介をしているWebサイト「ペトハピ」の担当者は、「子犬・子猫をブリーダーから迎える時には必ず見学に行き、いろいろな質問をしてみましょう。ホームページなどではよいブリーダーのように思えても、実際は悪質であることも多々あります。
もし、飼育環境や親犬・親猫を見せられない、質問や疑問に明確な回答ができないブリーダーであれば、そこから迎えることはやめたほうがよいでしょう」と話します。
ペトハピでは実際に犬舎・猫舎に出向き、飼育環境や生活する犬や猫たちの様子を確認し、ブリーダーの考え方などを取材して掲載しています。
見学の際、前述した5つのポイントに沿って質問を用意しておけば、ブリーダーの返答によりある程度の見極めができます。
たとえば、「ドッグショー、キャットショーなどに参加しているか」「親犬・親猫の遺伝子検査をしているか」「引渡しは生後何ヵ月か」「契約書はあるか」「譲渡後のサポートはあるか」など。健全なブリーダーであれば、嫌な顔をせず丁寧に返答してくれるはずです。
法改正でも悪質ブリーダーを淘汰しきれない
2020年6月に施行された改正動物愛護法では、2021年4月に「第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令」が公布され、遵守基準としての数値規制が定められました。
完全施行の2024年6月までに、その基準をクリアできないブリーダーは廃業せざるをえない状況になりますが、飼育環境の改善や従業員を雇う資金力さえあれば、犬や猫への「愛情」や「責任」が無くても存続できます。
犬や猫を「怒鳴る」「叩く」などの悪質なブリーダーでも、前述した国民生活センターに寄せられた問題のあるブリーダーでも、存続してしまうのです。そのため、今後も様々なトラブルに見舞われる可能性があります。
購入後のトラブルを避けるためには、子犬・子猫の愛らしい姿だけに囚われることなく、信頼できる健全なブリーダーかどうかを見極めることが大切です。前述したようなポイントを確認するのは面倒だと感じるかもしれませんが、それが結果的に「愛犬・愛猫との幸せな生活」に繋がっていくと筆者は考えます。
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