ペットブリーダー「信頼できる人」「ダメな人」の差 2020年、ブリーダートラブルは過去最多を記録

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3.生後60~90日以降まで子犬・子猫を手元に置いている

健全なブリーダーは、産まれたばかりの子犬・子猫を生後60~90日以降まで手元で育てます。それ以前に譲渡することはまずありません。

親犬・親猫や兄弟姉妹などと共に過ごすことで、子犬・子猫の社会性を促します。また、ブリーダーだけでなくその家族とも触れ合わせる、様々な生活音を聞かせるなど、人間と暮らす上で大切な要素を補完します。

もし子犬・子猫の社会性が養われないままだと、問題行動を引き起こし、それが原因で飼い主との生活が破綻することもあります。そうした問題を理解しているからこそ、健全なブリーダーはその時期まで子犬・子猫を譲渡しないわけです。

生涯にわたって責任を持つ姿勢

4.譲渡後も飼い主との交流を続けている

健全なブリーダーは、愛情を込めて育てた子犬・子猫を「生涯に渡って責任を持って大切に育ててくれる」と判断した人に直接譲渡しています。譲渡が決まれば、お互いに納得したうえで、契約(契約書に署名・捺印)を交わします。

そうしたブリーダーたちは、譲渡後も飼い主との交流を続けます。もし飼い主に困ったことや、ペットにトラブルが生じたときにも、相談やサポートに応じてくれます。自分が繁殖した犬・猫を生涯にわたって見守り続けることが、彼ら彼女らの愛情であり、責任でもあるからです。

そして万が一、飼い主とペットの生活が継続できない場合は、一緒に新しい飼い主を探したり、緊急性の高い場合はブリーダー自らが引き取る場合もあります。決して、譲渡した犬・猫を路頭に迷わせるような真似をしないわけです。

5.引退したペットの幸せについても考えている

繁殖を担う親犬・親猫の引退時期はだいたい5〜6歳です。その後は、去勢・避妊手術を経た上で、ブリーダーがそのまま手元に置くか、あるいはほかの飼い主を探します。

ほかの飼い主に託す場合も、過去に子犬や子猫を迎え入れた方に譲渡することがほとんどです。それは、もちろん信頼できる飼い主に託すことで、繁殖を終えたペットのその後の暮らしも幸せなものにしたいという気持ちや責任感からです。

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