もちろん、職種や労働時間などの理由でどうしてもワンオペ育児にならざるをえないことはあります。でも、そんな場合こそ「ワンオペ育児は大変すぎる」「子どもにとっても親にとってもリスクが高い」と周りが理解して、育児担当者を助け、せめてワンオペのつかれを減らせる社会であることが大事だと思うのです。
今回のつかれないヒント
ところで、ワンオペ育児というと、私はもうひとつ気になることが……。マンガで描いたとおり、「ワンオペ育児」はSNSから自然発生的に生まれた言葉なので、その定義は正確には決まっていません。決まっているのは「1人で育児をすること」だけ。100%ワンオペ生活でも、ワンオペぎみの生活でも、日中だけワンオペでも、「ワンオペ」という言葉で表現されます。
ですが、たまに「近くに親がいてたまに頼れるならそんなのワンオペじゃない!」のように、ワンオペの”頻度”で相手を攻撃する人もいるのです……。おそらく、そのご本人が相当、過酷なワンオペで苦しんでいる、または過去に苦しんだからそういう発言になるのかもしれません。でもワンオペの人同士で争ってもその大変さは改善されないですよね。そんな方には、「気持ちはわかります。毎日の家事育児、本当におつかれさまです……!でも、敵を見誤らないで」と伝えたいのです。
ワンオペ育児環境を作り出しているのは、そして変えていかないといけない、または決別しないといけないのは、育児の大変さを理解しないでワンオペを押し付けるパートナー、もしくは社会です。
私は、この社会意識を変えたいなと思ってこの連載を描き続けていますが、いまだに止まらぬワンオペの声に胸が痛くなることが多いため、今回あらためてまとめを描いてみました。ちなみに、ワンオペ育児についてのさらに詳しい情報、私の体験談やワンオペのつかれを減らす方法、ワンオペ解消のためのパートナーとの話し方などは、この連載に加筆修正した書籍『ほしいのは「つかれない家族」』(講談社)にまとめてあります。よかったらぜひそちらも読んでみてくださいね。
というわけで、今回のつかれないヒントは……
↓
不本意なワンオペ育児の押し付けは「ワンオペ・ハラスメント」。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら