食虫植物が「虫を食べなければならない」納得の訳 言われてみると気になる身の回りの雑学を紹介

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送電線に止まっている鳥が感電しないのはなぜ?

高圧電線にヤマバトが止まっている。平気の平左でホーホーと鳴いている。なぜ感電しないのだろうか? それは、電線の鳥には電流が入っても抜けるところがなく、電気が流れないからである。流れなければ感電しない。ちぎれた電線に触れた人が感電するのは、体を伝わって地面に電流が抜けるからである。電気が流れる。だから、電気工事の作業者は、絶縁したハシゴに乗り、電流が流れないように備えて仕事をしている。

カミナリは金属を持っていなくても落ちてくるの?

カミナリが鳴っても、街中なら建物の避雷針に落ちるので心配はない。しかし、校庭やゴルフ場、田舎の一本道などでは危険である。金属を持ってないからといって安心はできない。なぜなら、最もよく通電するのが、その60パーセントが水分の人体だからだ。人より高い位置に傘、金属バット、ゴルフクラブなどがあればそこに落ちるが、なくても落ちる。カミナリが近づいてきたらできるだけ姿勢を低くして避けるのがよい。

川の水は、どこから絶え間なく流れてくるの?

日本の河川は、大陸の河川に比べ急流で距離も短い。にもかかわらず、絶えることなく流れてくる。雨量が多いので当然ともいえるが、流れる量も多く勢いも強いので、上流に「貯え」がなければかれるのではないかとも思える。事実はどうなのか?

現在、日本の大きな河川はダムに貯水されているので心配はないが、ダムができる以前でも、川には水がたっぷり流れていた。その水がどこにあるかというと、主に、山林と水田である。都会にいては想像できないが、日本の森林は奥深く広大だ。雨はこの森に貯えられ、また米づくりの間は水田に貯えられる。そして、途切れることなく流れ出すのだ。

空はなぜ、青いの?

空が青いのは青い光が空に満ちているからである。しかし、太陽からは紫、藍、青、緑、黄、橙、赤といろんな色の光が来ているのに、なぜ、青い光が空に満ちているのだろうか。ほかの色はどうなったのか?

それはこんな例で考えるとわかりやすい。海でボートをこいでいるとき、沖を大きな船が通ると波を受ける。水面を見ていると、大きな波はボートを揺らして進んでいくが、小さな波はボートに当たって砕ける。同様に、太陽光のうち、波長の短い青系統の光(小さな波)は大気の分子にぶつかって散乱し、散乱した光が空に満ちる。だから空は青い。一方、波長の長い赤系統の光(大きな波)は散乱しないのでわれわれのところまで届く。そのため太陽は赤っぽい橙色に見えるのである。

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