ネコに｢ドッグフード｣与え続けてはいけない理由 言われてみると気になる身の回りの雑学を紹介

栄養学者の川島四郎氏がアフリカ・ケニアに行ったときのことだ。かねて、「肉しか食べないライオンは野菜をどう補給しているのか」と疑問を持っていたので、早速サバンナに出かけライオンを詳しく観察した。「すると、疑問はたちまち解決してしまいました」と、漫画家のサトウサンペイ氏との対談で述べている。

シマウマをしとめたライオンは、まず、シマウマの肛門から食い破り腸をガツガツ食べ始めたのである。草食動物の胃や腸には消化中の草が詰まっている。ライオンは胃や腸と一緒にこの草をたっぷり食べていたのだ。その上、生肉にはたんぱく質や脂質のほか、炭水化物、ミネラル、ビタミンといった栄養素が豊富に含まれているので栄養失調になることはない。

なぜ牧場のウシの胃には磁石が入れてあるの？

磁石が入れてあるのを知っているのは恐らく牧場関係者だけだろう。ウシは草を食べるとき、落ちている釘や鉄クズなども口に入れる習性がある。とがった釘などは消化器官を傷つけることもあるので、4つある胃の2番目に牧場関係者が磁石を入れ、呑み込んだ鉄クズが集まるようにしている。そしてときどき、より強力な磁石を口から入れて取り出すのだ。

ゴリラが立ち上がって胸をたたき、ポコポコポコと大きな音を出す行動はドラミングといい、よく知られている。天敵のヒョウをおどしたり、ほかのグループのゴリラたちに出合ったときや仲間に連絡するときに鳴らす。

手のひらをくぼませ胸の硬い筋肉をたたくので、筋肉が発達していない子どもゴリラはぺチャぺチャという音だ。上手に響かせられるようになると2～3キロメートル四方に聞こえる。ゴリラは、顔はいかついが性格は温和で、自分から先に攻撃を仕掛けることはない。