ネコに「ドッグフード」与え続けてはいけない理由 言われてみると気になる身の回りの雑学を紹介
野生のクマが冬眠するのは冬の間は餌がなくなるからだ。そのため、冬が近づくと木の実、川魚、小動物を手当たりしだい食べ、厚い皮下脂肪をつける。実は、この皮下脂肪がついているかいないかで、冬眠するかどうかが決まる。皮下脂肪がなければ冬眠しない。冬眠中に死んでしまうからだ。動物園は餌の量が一定なので皮下脂肪がつかない。だから冬眠しない。
冬眠中のクマはウンチやオシッコをどうしているの?
冬眠する哺乳類は、日本では、シマリス、ヤマネ、コウモリなどの小動物とクマである。小動物は冬眠中も巣の外に出てオシッコをするが、クマは雪を口に入れて水分を補給することはあっても、春までまったく何も出さない。ウンチは、秋の間にたっぷりついた皮下脂肪をエネルギー源にしているので、出なくても大丈夫なのはわかるが、オシッコはどうか?
人間だとオシッコが出ないと尿毒症という重大な病気になって死ぬこともある。実は、クマにはオシッコをしなくてもすむシステムが体に備わっている。人間も含め哺乳動物は腎臓で、血液中のいらないものを除きオシッコの中に捨てているが、冬眠中のクマはそれを腎臓でふたたび吸収し、しかも体温を一定(30度)に保つためのエネルギー源として再利用している。だから冬眠中も体温があまり下がらず、オシッコもせず、ウトウト眠ることができる。
〝ネズミ算〟という言葉があるくらい、ネズミの繁殖力は異常なほど強い。餌は食べ放題、天敵なしという好環境でネズミを生息させると、どんどん増え続ける。どんどん増えてどうなるか、それを実験した人がいる。
その人は広い倉庫を理想的な環境にして、ネズミのつがいを放った。すると、ネズミはネズミ算でどんどん増えたが、不思議なことに、ある数まで増えると次々に死んで急激に数が減り、最高時の3分の1になった。すると、また増え始め、やがて、また減り、これを繰り返したのである。結局、この範囲以上に増えることはなかった。
死んだネズミを調べると、脾臓が腫れ、副腎に異常があった。
結論をいうと、多数でいることのストレスが原因で死んだのである。ストレスは命を奪うこともあるのだ。おそろしい。人間の場合も甘く見てはいけない。
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