YouTubeで抜群に伸びてる5クリエーターの正体 売れっ子作家が見初めた注目株、強さの理由

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このように、「かっつー」は一貫した企画方針を保ちながら属性を増やしていき、自然にクラスターを取り込みながら成長を続けていることが、今の高い成長率のファクターだと考えます(正確には初期から「高専」にまつわる発信は行っており、直近はShortsの投稿を開始するにあたり再開されています)。

ほかにも「仙台出身」など、自分の属性をうまく開示してはそのクラスター見つかり、ひいては同属性のクリエーターとコラボ動画を投稿するなど、余すことなく自らのパーソナリティーに注目し活用するのがうまく、今は属性がなんであろうと「かっつー」そのものを応援しているコアファンも多く獲得できているように見えます。

「たこ焼き」「高専」「仙台出身」という属性はもちながらも、それらはあくまでいつでも取り出せる武器であり、それらの企画軸に縛られているわけではありません。したがって、持続可能性の不安もとくにありません。むしろ、すでに既存ファンの多くが、彼が自由奔放に何かに挑戦することをそのまま面白がってくれ、応援してくれる関係性にある中、その強力なファンダムとともに、これから何をやっていくのかが楽しみなクリエーターです。

TikTokからYouTubeへ進出

4.実はコラボレーションに高いポテンシャル「かすこんねぅ」

女性クリエーターでは「かすこんねぅ」に注目します。「あなたの心にずっきゅんばっきゅんどっきゅんこんこんちゅちゅちゅちゅちゅかすこんねぅですestablish」と一撃の重さがある挨拶でファンに親しまれる彼女はもともとTikTok出身。2020年1月にTikTok投稿を開始し、2021年3月にYouTubeに進出したクリエーターです。

かすこんねぅのチャンネルページ(写真:YouTube)

YouTubeでの活動は1年にも満たない中、すでに30万人の登録者を獲得。この初速が出たきっかけは、もともとTikTokで獲得していたファン層の流入によるものだと思われます。このように伝えると、元TikTokerは誰しもが成功切符を持っているように思われますが、実はTikTokからYouTubeにシームレスな接続をするのは成功率が高いわけではありません。「TikTokでは有名だけど、YouTubeはうまくいっていない」クリエーターも多くいます。

そんな中、TikTokのフォロワー数に迫る勢いで登録者を伸ばしている状況を見ると、「かすこんねぅ」の非短尺動画を期待していたファンがいかに多かったかがわかります。

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