活動期間が短いながら、なぜ多くのコアファンを抱えられているのか。それは、メンバーそれぞれが経営者として獲得してきたファンがおり、そのファンが新しい挑戦であるYouTube活動も応援し、期待される存在になっていることによります。すでに「この4人が今までどおり面白いことをやる」「この4人が何かに挑戦する」ということが受け入れられ、視聴者の期待に答えている状態と言っていいでしょう。
しかし、YouTubeの成長はあくまで中長期スパンで捉えるもの。既存の影響力だけで勝ち続けることはできません。その点において、「平成クインテット」の「4人体制」というポイントが強みになります。YouTube自身が発信するほどに「燃え尽き症候群」に陥っていくクリエーターが多い中、チームで支え合える関係性はチャンネルの継続性にもつながります。
そしてただ人数がいるだけでなく、それぞれのキャラクター性も今波に乗っているクリエーターとの相性がよく、2021年11月には「へきとら劇場」(当時登録者数60万人超)とのコラボ動画を投稿。「質問コーナー」企画でキャラクターを生かした切り込み力の高さを見せつけました。「カジサック」も注目する「平成クインテット」、ライト層を取り込んですぐにコアファンに昇華させる魅力があります。これからも多くのクリエーターとコラボ動画の投稿が予想され、発見のチャンネルを広げ、「クインテッズ」とともに成長していくでしょう。
誰でも当事者になれるコンテンツで人気
「元銀だこ店員」としてたこ焼きの動画でヒットを生みつつ「高専卒」キャラクターでも人気を獲得している「かっつー」。
料理の中でも「たこ焼き」という誰でも当事者になれるコンテンツに特化した企画がヒットしたことが「かっつー」の急上昇のきっかけとなります。「家でたこ焼きを焼く」という普遍的なトピックについて、本人曰く「元プロ銀だかー」として専門的な観点でコメントを入れながらコミカルに繰り広げる動画はYouTube、TikTokともに大ヒット。おすすめ欄に表示された人も多いのではないでしょうか。
その後も「プロ銀だかー」として「たこ焼き」を絡めた企画の一貫性で期待値に応えつつ、「高専」属性を交えたトーク動画・Shortsを投稿することで「高専」にゆかりのあるクラスターをとりこんでいます。高専ネタで多く再生されている動画のコメント欄を見ると、同じ高専クラスターからするとまさに語ってほしかった「あるある」であり、共感のコメントの嵐。まさにクラスターのハートをつかんでいることがわかります。
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