高齢の親が食べてはいけない「身近な食材3選」 「脳のゴミ」が密接に関係する認知機能の低下

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これまでのまとめとして、脳によくない食材の代表格は、

ラードやバーター、肉の脂身、鶏皮などに含まれる動物性の脂質

トランス脂肪酸が多く含まれるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、揚げ物

精白した白米や小麦などの「白い色の糖」

などです。

脳のおそうじに役立つ栄養素とは

では、ここから脳にいい食事について詳しく見ていきましょう。まず、前提として3大栄養素と呼ばれる「タンパク質」「脂質」「糖質」に加え、ビタミン、ミネラルといった栄養素を過不足なく摂ることです。

さらに、脳のゴミを排出するのに効果的な栄養素もあります。

以下、脳にいい栄養素と、それが含まれた食材について、解説していきましょう。

●DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA (エイコサペンタエン酸)
魚の脂に含まれる油です。この油にはさまざまな健康効果があることがわかっていますが、特に知られているのが、血液サラサラ効果。また、血中の悪玉コレステロールを減少させて善玉コレステロールに変える働きももちます。加えて、DHAは脳をはじめとした神経系の発達を促すことも確認されているため、 脳機能を活性化させるうえでも有効な油と言えるでしょう。
●α‐リノレン酸
血液の凝固を防いで血の巡りを良くし、血栓を防ぐ、血管のクレンジング効果が期 待できる成分です。体内で生産できるDHAやEPAの材料にもなる油で、大豆、エゴマ、ナッツ類に多く含まれています。
レシチン
脳や神経組織に多く含まれる成分で、食品では卵黄や大豆に含まれています。レシチンの一種であるホスファチジルセリンという成分は、記憶力の向上、抗ストレス作用、集中力の向上をサポートすると言われています。
アスタキサンチン
えび・かになどの甲殻類、鮭・マスの身、鯛の表皮などに含まれる赤みを帯びた天然色素成分です。抗酸化力が非常に強い成分と考えられています。
γ‐オリザノール
こめ油、コーン油、オオムギ油などに含まれ、脳機能の活性化を助けると言われている成分です。また、血中脂質の低下に有効であるという研究報告もあるため脳の血管の詰まりを防ぎ、血行を良好な状態に維持しておくことが期待できます。
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