高齢の親が食べてはいけない「身近な食材3選」 「脳のゴミ」が密接に関係する認知機能の低下

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タンパク質
体のあらゆる組織の材料となる栄養素です。いつまでも動ける体を維持するためには必須です。 牛・豚肉の赤身や鶏肉、魚、乳製品、大豆製品に豊富に含まれています。
セサミン
ごまに含まれる成分で、抗酸化作用と悪玉コレステロールの除去力が期待できるため、脳の活性化の効果への期待も高まっています。また、酸化しやすいDHAの酸化防止作用もあることがわかっています。
リン
生体内の組織・細胞に不可欠なミネラルです。カルシウムやマグネシウムとともに骨や歯の材料になるだけではなく、筋肉、脳、神経の材料にもなります。大豆や豆類、ナッツなどに多く含まれています。
ビタミンB群
五大栄養素が体内で無駄なく使われるために必要なビタミンです。ビタミンB群が不足すれば、せっかく摂った栄養が体内でうまく吸収されずに排出されてしまいます。含まれる食品は多岐にわたりますが、緑黄色野菜、肉、魚介類などに含まれており、それらをバランスよく食べないと不足してしまいます。さらに、短時間で体外に排出されてしまうため、毎日こまめに摂取しなくてはならない栄養素です。

1日1杯で脳のおそうじができるスープ

つまり、脳に悪い食材を極力避けたうえで、脳のゴミを排出し溜めないような食生活を身につければ、認知機能低下のリスクを抑えることができます。

ただ、毎日、脳にいい食材、悪い食材を気にしながら、献立を考えるのはなかなかに面倒で、ハードルが高いのも確かです。

そこで、私が開発したのが「脳のおそうじスープ」です。アミロイドβを排出するのに有効な、脳にいい栄養素を豊富に含んだスープを、1日1杯飲むだけで摂取することができます。

『1日1杯 脳のおそうじスープ』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

このスープは、必要な食材を切って混ぜて、お湯を注ぐだけで簡単にできてしまいます(詳しい作り方は、拙著『1日1杯 脳のおそうじスープ』をご参照ください)。

料理は億劫という方でも「作ってみようかな」という気持ちになれるはずです。

もちろん、薬とは違うので毎食摂っても問題はありませんし、朝昼晩、どのタイミングで摂っていただいてもかまいません。飲み始めて効果を実感いただけるまでの期間には個人差があると思いますが、目安として最低でも2週間は続けるようにしてください。

短期間で物忘れがなくなったなどの急激な変化を感じることはないかもしれませんが、1日最低でも1杯飲み続けていただければ、脳は確実に変わっていきます。

あなたの親御さん、もしくは近しい人の認知機能低下が心配になったら、ぜひ「脳のおそうじスープ」を試してみてはいかがでしょうか。

内野 勝行 医師

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うちの かつゆき / Katsuyuki Uchino

30万部突破『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』を監修。
帝京大学医学部医学科卒業後、都内の神経内科外来や千葉県の療養型病院副院長を経て現在、金町駅前脳神経内科院長。脳神経を専門としてこれまで約1万人の患者を診てきた経験を基に、脳をクリーニングする「脳のおそうじスープ」を開発した。フジテレビ「めざましテレビ」やテレビ朝日「林修の今でしょ!講座」などテレビ出演多数で、さまざまな医療情報番組の医療監修も務める。

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