高齢の親が食べてはいけない「身近な食材3選」 「脳のゴミ」が密接に関係する認知機能の低下

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また、悪玉コレステロールも、中性脂肪と並び、血の巡りを悪化させる原因となる物質です。

血中の悪玉コレステロールの量が多いと、血管内にプラークと呼ばれる脂肪(コレステロール)のかたまりができ、それが徐々に大きくなることで血管が詰まったり、 破裂したりします。

「いい油」を摂れば、ドロドロ血液は改善できる

脳のおそうじにとって最大の障壁となる‟ドロドロ血液”を改善するにはどうしたらいいのでしょうか?

脂質の摂り過ぎが原因なら、できるだけ脂質の少ない食品を食べればいいと考える方も多いでしょう。 しかし、脂質は健康な体を維持するうえでなくてはならない栄養素です。

ポイントは、体にいい油と悪い油を見極めればいいのです。

まず摂り過ぎに注意したいのは、ラードやバター、肉の脂身、鶏皮などに含まれる動物性の脂質。これらは、体の中で固まりやすく、中性脂肪やコレステロールの増加を促進し、動脈硬化を進行させる原因となります。

また、トランス脂肪酸もできるだけ摂取量を減らしてほしい油です。

トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすことがわかっており、海外では使用が禁止されているところもあるほど害のある「悪い油」です。

トランス脂肪酸が多く含まれるのは、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング(またはそれらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子)、揚げものなどです。

その一方で、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らしてくれる油があります。

その代表格が、オリーブオイルやエゴマ油、魚に含まれるEPA・DHAなど。これらは、脳のおそうじを強力にサポートしてくれる「いい油」です。

ドロドロ血液も一朝一夕に改善できるものではありません。うまく油とつき合っていくことを常に心がけ、徐々に改善していきましょう。

甘いもの、すなわち糖質の摂り過ぎも、脳のゴミ、特にアミロイドβが溜まる原因となります。

九州大学大学院医学研究院が行っている「久山町研究」という追跡調査でも、高齢糖尿病患者では認知症の合併が多いことが明らかになったのです。

その調査によると、糖尿病患者のアルツハイマー病発症率は、2〜4倍にものぼるといいます。こうしたことから、アルツハイマー病は「脳の糖尿病」と言われることさえあります。

しかし、極端に糖質を制限することも健康によくありません。ポイントは糖の吸収をおだやかにする食品を選ぶこと。簡単な見極め方として「白い色の糖を避けること」が挙げられます。精白した白米や小麦より、精白度が低い玄米や雑穀米、全粒粉を使ったパンやパスタのほうが望ましいということです。

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