「ムーディ勝山の元相方」香川県で成功していた訳 都会だけが「夢を叶える場所」じゃない

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実は梶は、吉本からの「住みます芸人」就任への勧めを一度、断っている。

「(住みます芸人)ブロジェクトが始まる(2011年4月末)、ギリギリのころだったと思います。お世話になった社員さんから『ちょっと、飯でも行こか』って連絡があって。それで、集められたメンバーが『ソラシド』さんの2人に、僕と『ネゴシックス』ら。みんな、『baseよしもと』(出身)のメンバーやったんです」

「baseよしもと」は1999年から2010年まで、吉本興業が大阪の「なんばグランド花月」の向かいで運営していた、若手芸人の拠点となった劇場だ。麒麟や笑い飯、千鳥など多くの人気芸人を輩出した。

「それで、その時に声かけてくれはった社員さんというのが、僕らがbaseにいた当時の支配人で。こういうところが、いかにも吉本らしいなぁと思ったんですが(笑)、みんなで『懐かしいなぁ』とかいうて昔話に花咲かせてたら、案の定、『で、住みます芸人のことなんやけど……』って切り出されて。

確かにコンビ解散後は、(芸人としての)仕事もなく、(東京で)バイトばかりしてたんですけど、今、地方に行くのんとは違うな、と。もうちょっと東京で頑張りたいなって。結局、みんな『一度、持ち帰らせて下さい』という形で、最終的には全員、断ったんです」

突然、襲いかかった「父親の大病」

ところが、そのわずか半年後、梶に大きな転機が訪れる。

「実家から電話があって、親父が体調崩した、と。結構な大病やったんですけど。妹から『実家に帰ってきて、家(業)みてくれへんか』って言われたんです」

梶の実家は、三豊市でクレーンなどを扱う重機会社を営んでいる。

「親としては、もともと『芸人に反対』というより、長男である僕に家(業)を継いでほしいと思ってて。そんな中、妹だけは僕に『芸人やめろ』とは、ひとことも言わなかった。その妹が初めて『芸人辞めて、実家に戻ってきてくれへんか』と言ったんで、僕、もう、その電話で『芸人辞めよう』って決めたんです。それと同時に、『実家に帰ろう』と。それですぐに会社に『辞めます』って言いました」

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