「ムーディ勝山の元相方」香川県で成功していた訳 都会だけが「夢を叶える場所」じゃない

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そうして住みます芸人になって5年目の2017年3月、梶が企画から運営まですべて一人で担い、琴平町のスポーツ総合施設から始めたのが、「かじ祭り」だった。

梶自身が県内各地の目ぼしい店を回り、出店を呼びかけたところ、地元の人気パン店など60店舗が参加した。ステージでは、応援に駆けつけた元相方のムーディ勝山と梶が「勝山梶」の復活漫才を披露。ネゴシックスや「2700」のツネ、そして四国や岡山の住みます芸人も出演し、約4000人が訪れた。

翌2018年には、会場をより規模の大きい坂出市の「瀬戸大橋記念公園」に移し、開催。出店数は前回同様60店舗に抑えたが、祭りの主旨に賛同した協賛企業は24団体にのぼった。出演芸人も前回の約10組から20組に倍増し、来場者数は約1万2000人と3倍増となった。

来場者数は1万5000人に到達

そして3度目の開催となった2019年には、前回、前々回の倍の120店舗が出店。県内自治体からも14市町村が参加し、各地域のPRを行った。出演芸人はさらに26組と増え、来場者数も約1万5000人に達した。

かじ祭りには県内外から毎年多くの参加者が集まる(写真:梶剛の『おも梶イッパイ〜mood to going world〜』より)

「『イベント』じゃなく、あくまで『お祭り』にしたかったので、最初の年から入場料は取っていませんし、出店してくださる店舗さんからも、区画使用料など最低限の参加費だけしかいただいていません。祭りに来て下さる人、出店して下さる人、皆さんに楽しんでもらいたいので。

同じ四国でも、徳島県なら『阿波踊り』、高知県なら『よさこい祭り』と、県を挙げての祭りがあるんですが、香川県には、地域ごとのお祭りはあっても、そういう祭りが無かったんですよ。それが、すごく悔しくて、羨ましくて(笑)。なんか、県民が一体になれるような祭りをやりたいと思ったんですよね。

自分で『かじ祭り』って(名前を)付けといて、こういうのも何なんですが、いずれは誰か、地元の若い人たちが引き継いでいってくれればいいなとは思ってます。それで何年も経った後に、『かじ祭り』の『かじ』って誰?(笑)みたいになるのが理想です」

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