後発医薬品レースで二極分化する調剤薬局

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 このように特許切れ医薬品ビジネスは、大きな盛り上がりを見せている。その一方で、患者の先発医薬品志向は依然として強く(下中段表)、後発医薬品の普及率は先進国中で最も低いのが実情だ(次ページ表)。

また後発医薬品調剤体制加算を取得できていない薬局も多い。大手・中堅薬局の加盟が多い日本保険薬局協会のアンケート調査(6月実施)によれば、取得できていない薬局は5割近くに上る(下上段グラフ)。独立系の中小零細、個人営業を含む全薬局ベースでは、加算取得率はさらに低いとみられる。

「破格の優遇策」「大盤振る舞い」と呼ばれた4月の加算見直しだが、業界では加算を取得できた薬局と、できていない薬局に二極分化している。取得できていない薬局の中には、取得に向けて努力している薬局と、はなからあきらめている薬局が混在するのが実情だ。


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