九州発「マルタイラーメン」が日本中で愛される訳 10年間で売り上げ1.7倍増、中国、香港でも人気

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競争の激しいラーメンの世界。これだけ長く棒ラーメンが支持されてきた理由は何だろうか? ヒット商品の裏側にはもちろんさまざまな要因があるが、あえて4つ挙げてみよう。

1つ目は、先ほど挙げたようにローカル食品としての強みがあること。

そして2つ目は、ノンフライ・ノンスチーム製法で生の風味が生きた麺が特徴的であること。温かいラーメンにも冷たいラーメンにもできて季節を問わないところや鍋の締めに入れたり焼きラーメンにしたりとアレンジを楽しめるのも魅力だ。

「マルタイラーメン」で作る冷やし中華は、マルタイ社員の間でも人気の食べ方(画像提供:株式会社マルタイ)

3つ目はコンパクトで長持ちすること。賞味期限は8カ月。非常食としてストックするのにも、アウトドアのお供にも便利である。

著名人たちも応援によって窮地から脱出

最後は、多くのファンに愛されていることだ。マルタイは、2014年4月15日業績予想を修正し、営業赤字5億9000万の見通しを発表。新工場建設に伴う減価償却で一時的なものではあったが、心配した長年の消費者たちから「箱買いする」など数々の声援がSNSのタイムラインを流れた。

「ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが自身のTwitterで『マルタイにお世話になった僕たちができることは買うことだ!みんな買おう!』と呼びかけて下さり、ネットではファンによる支援の声があふれました。本当に多くの人々から驚きや支援の声を頂きとてもありがたく思っております。漫画家・久保ミツロウさんも応援してくださり、その後2016年のカップ『長崎ちゃんぽん』発売40周年の際にポスターイラスト制作を依頼し現在も使用しております」(広報担当者)

漫画家の久保ミツロウ氏の手がけたポスター(画像提供:株式会社マルタイ)

棒ラーメンの誕生の背景には、「全国の家庭を素晴らしい食堂に」と夢見た創業者・藤田泰一郎氏の理念があった。その結果、多くの家庭で棒ラーメンが親しまれ、食べて育った人たちが、「家庭の味」として棒ラーメンに親しみと愛着を感じている。それがロングセラー商品の棒ラーメンの何よりの強みだ。

コロナ禍の巣ごもり消費需要の高まりでも、棒ラーメンへの注目が高まっている。

「コロナ禍における内食の増加により、以前にもまして即席麺がお客様に浸透してきています。マルタイは、『安全・安心・おいしさを追求し続け、世界の食卓に魅力ある商品を届けることで社会に貢献すること』を企業理念としています。今後は、まだ棒ラーメンを知らない多くの方々に知って食べていただければうれしく思います」(広報担当者)

最近食べていないなと思った人は久しぶりに、知らなかったという人はぜひ棒ラーメンの扉を開いてほしい。

横田 ちえ ライター

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よこた ちえ / Chie Yokota

鹿児島在住。WEB・雑誌での執筆のほか、企業のオウンドメディア運営やパンフレット製作など幅広く活動。日ごろから九州を中心に全国あちこちを巡り、取材テーマを模索している。最近特に力を入れているテーマは離島や温泉。

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