コロナ禍の中「遠距離のまま結婚」した2人の本音

30代後半の2人は、こうして結婚を決断した

コロナ禍の中、遠距離恋愛のすえ結ばれた2人の、結婚までの道のりとは――?(イラスト:堀江篤史)

「前の結婚では相手がお酒を飲めず、寂しくなることがありました。私はお酒に強くはありませんが誰かと楽しく飲むのがとても好きなんです」

「私もお酒は好きなほうなので、一緒に飲める相手がいることはいいことだなと思っています」

ここは東京・西荻窪のアジア食堂「ぷあん」。筆者にとっては独身時代から慣れ親しんでいる飲食店だが、コロナ禍で訪れる機会が減っていた。愛知県在住なので仕方ないけれど、好きな店や人とリアルで接することができない苦しさは、状況が改善されてから初めて気づくものなのかもしれない。

テーブルの向こう側で並んでそれぞれシンハービールを飲んでいるのは、公務員の篠崎進さん(仮名、37歳)と大学教員の美樹さん(仮名、39歳)。今年9月に婚約し、11月に婚姻届を提出したばかりだ。

進さんは東京都内で働き、美樹さんは東京からは飛行機でしか行けないような遠隔地に職場がある。来年からは都内で一緒に住める予定だが、今年の春にオンライン上で出会ってからは遠距離恋愛を育んできた。一番盛り上がっている時期に会えないつらさは筆者の「ぷあんに行けない」とは比較にならない。

2人の出会いは・・・

2人が出会ったのは、進さんについての記事を美樹さんが見つけたのがきっかけだ。

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筆者はライター業のかたわら、結婚したい独身者同士を引き合わせてお世話をする活動「オネット(大宮ネットワーク)」を続けている。離婚歴のある進さんのプロフィール記事を作成してネット上に公開したのは昨年9月。半年ほど経ったときに美樹さんに見つけてもらい、2人は遠距離での「仮交際」を始めた。進さんのほうは最初から浮足立っていたようだ。

「婚活なので最初から相手の年齢がわかりますよね。Zoomで会った美樹さんは本当に38歳なの?と疑うような若々しさでした。こんなにキレイで優しそうな人とお付き合いできたら嬉しいなと思っていたんです」

どこの世界に年齢を上に偽って婚活する人がいるのだろうか。進さんはまじめながらもちょっととぼけたところがある男性なのだ。ただし、離婚を経験しているだけに、共同生活をできるか否かは冷静に見ていたようだ。

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