大学の同窓会つながりで出会って結婚した夫婦がいる。関西でフリーランスの経営コンサルタントをしている高木健一さん(仮名、58歳)と加奈さん(仮名、39歳)。19歳もの年の差があり、同級生ではない同窓生だ。
2人が通ったのは東京にある有名私立大学。全国に同窓会組織があり、関西は特に活発らしい。各部活のOBOG会の他に社会人サークルがいくつも存在し、盛んに交流しているという。
関西で生まれ育った健一さんは東京の国立大学に進学をする姉と共に上京。高校から系列校に入った。いわゆる内部進学生である。そのことも加奈さんとの年の差婚に少し影響しているので後述する。
スポーツに打ち込みすぎて・・・
「東京では姉と2人暮らしでした。今から考えると僕は姉のボディガード役だったのですが、スポーツに打ち込みすぎてしまったんです。高校で2回、大学でも1回留年しました。なんとか卒業してからは地元に帰って父親の事務所を継いで今に至ります」
とぼけたような表情で話してくれる健一さんの趣味は体を鍛えて日焼けすること。週に3回はスポーツジムで筋トレをして、週1回はプールで泳いでいる。寒い季節は日焼けサロン通いも加わる。
「夏場は取材を受けられなくて申し訳ありませんでした。仕事に加えて、好きな屋外プール通いで多忙だったのです」
確かによく焼けている。歌手の松崎しげるを素朴にしたみたいな男性だ。若い頃は無茶をしていたようだが、今ではすっかりあくが抜けて素直で優しいおじさんになったのだろう。
「学生時代はまったくモテませんでした。恋愛をたくさんしたのは30歳を過ぎてからです。合コン、紹介、ナンパ、出会い系サイト……。仕事先以外のあらゆる手段で相手を見つけていました。あの頃は元気でしたね。よく遊びよく働いていました」
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