受験生「自力で学べる子」「学べない子」の決定的差 最上位層が実践する習慣を身につけるコツ
何も考えず言われたことしかできない、言われたこともできないという人材は社会においても厳しい目を向けられてきていますが、自律自走型人材への第一歩は、この「自学力」を受験勉強でいかに磨くかからスタートしています。
近年改訂された新学習指導要領では、新しい学力の3要素として「思考力」「判断力」「表現力」が加わりました。この3学力の根底にあるのは「考える」ことです。
「どういうこと?」「どうすればよい?」「これでいいのかな?」「どちらがいいかな?」「他にいい方法はない?」「どう表現すれば伝わるのかな?」
これらはすべて自己対話です。自己対話が貧弱であれば、思考も判断も表現も生まれません。
自己対話によって自分の勉強法を確立していく
高校受験の最上位層はこの自己対話がとても豊かです。テスト勉強において「わかる」ことと「できる」ことの差をしっかり認知しています。どうやればその差を埋めることができるのか、やるべきことは何かを考えます。そして怠けそうな自分をモニタリングし、マネジメントしていきます。それが習慣になり、自分の勉強法を確立していくのです。
これは高いメタ認知能力や非認知能力を持っているということでもあります。大人でも、優秀といわれる人間やエクセレントな会社はどうやってPDCAサイクルを回していくのかを重要視していますね。
逆に幼い人間は自己対話が貧弱です。幼さとは、自己中心的で客観的に自己を見つめることができず、「何をするべきか」を認識できない状態、「こうするべき」ではなく、「こうしたい」が優先される状態です。客観的な認識ができず、自己対話の質も貧弱なので、自分ではあるべき方向ややるべきことがわからず、進むことができないのです。
「自学力」の正体が自己対話の豊かさだとすれば、望ましい親御様の関わり方がわかってきます。最初から自己対話が豊かな子どもはいません。大人とのやり取りを通じて、豊かな自己対話を醸成していくのです。大人が伴走者としてメタ認知を発達させるコミュニケーションをとり続ける必要があります。
言語化しながら、近視眼的な発想にならないように本質的・長期的・根本的な思考を促していく必要があるのです。超一流スポーツ選手や、活躍しているビジネスマンですらコーチングを受けているのもこのためです。
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