母たちは、「罪悪感」から逃れられるか? 周囲の”雑音”との付き合い方を考えよう

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あとは、子どもの世代別に言われ続ける、他人からの「悪意はないけれど心ない言葉」は、「正の字」でカウントしてみたらどうかなぁ? けっこう、面白いデータになりそうですよね(笑)。

「あ、3歳神話のアドバイスされたの、あなたで12人目ですよ~。すごい普及率ですね!」とか言って笑えたら、言ったほうの人も自分がいかにつまんないこと言っちゃったか、気づくかもしれません。そして、「へー、この手の発言は職場では、上司より同僚のほうがしちゃうんだわ」とか分析して、感情を外に追い出してみる。受け止めすぎずに明るく流してしまうことも、働く母には必要なテクニックだと思いますよ。

不安なときには、”変装”保育参観が効く!

保育園の様子については、心配ならば、保育園の園長先生に相談してみるといいと思います。園長先生ってお子さんを育てながら働いてきた方も多いですし、たくさんの働く母とその子どもを知っていますから、あなたに適したアドバイスをしてくれるかもしれません。玄関先でギャン泣き、というよくあるシーンだって、毎年毎年、山ほど見ていることでしょうしね。

保育園が了承してくれるのであれば、「変装保育参観」をしてみるのも手です。私の子どもたちが通った保育園は、3歳クラスまでは「変装保育参観」がありました。割烹着に三角巾、メガネをして、声を出さないと、子どもに「ママ」とばれないから不思議です。

教室の隅からじっと見ていると、あんなに泣いて嫌がっていた保育園で、けろっとして走り回って楽しむ子どもたち、おいしそうな給食、意外としっかりしてきた自分の子ども、絶えず目を配り続ける先生方……いろいろと安心材料が拾えるんじゃないかなと思います。

私は未熟な人間で、仕事だって育児だって、思ったようにいかないことだらけです。いちいちへこむし、くよくよもします。人の言葉に勝手に傷ついたり落ち込んだり、舞い上がることだってあります。子どもとの接し方だって、どうしていいかわからないことばかり。

でもとにかく、私がそうやって精いっぱい生きている姿そのままでいるということ。子どもに対し、失敗したと思えば謝り、今イチだと思えばしかり、一緒にうれしかったことを喜びあって、1日1日なんとかやっていくしかないのかなぁと今は思っています。

多くの働く母たちの悩みに関して、正解なんて見つけようもありませんが、でも共通項はとても多いものです。みんなのTIPSが誰かを救うかもしれません。将来はあなたの知恵が誰かを元気づけることでしょう。きっとそのうち、「そういえば、あんなこと、悩んでたわよね~」と言えるようになるはずです。今日も1日、なんとか頑張ってみてほしいなぁと、切に思います!

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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