「文系社員」が生き残るには「数学語」が必須な理由 数学を学び直して「数の世界への見通し」をもつ

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「財務などを学んでいると、あるときいきなりΣが出てきて戸惑ってしまう」

「確率が何%以上ならGOなのか? とたずねられても、答えられなかった」

「エクセルの“行”と“列”って、数学の“行列”と同じなのか?」

文系は「数学」という言葉を学ぶべき

いま、「文系」の存在意義はたしかに問われています。しかし、ビジネスを成功させるには、あらゆる分野の知恵が必要な現在、「文系」「理系」という色分けをすること自体も意味が薄れつつあります。

まして、「自分は文系だから」と決めつけてしまえば、活躍の場を狭めてしまうことでしょう。

むしろ、文系として学んだ知恵を最大限に活かしていくためにも、数学の世界を知ることはとても大切なのです。

それは、単に数式を扱うだけではなく、冷静に論理的に考えるという「思考の根っこ」を鍛え直すことでもあるのです。

数学を学ぶというのは、ある意味、数学語、つまり「数学というもう一つの言葉」を学ぶことだと思います。言葉を学ぶというのは、単語や文法を覚えるだけではありません。その背景にある文化の成り立ちまで知ることで、「異なる論理で構成される世界」を知ることです。

同じように数学を学ぶことも、公式を暗記するのではないと思います。つまり、「数学という言葉の背後にある思考と論理」をしっかり学ぶことです。

そのためのカギは、高校2年の学びの中に隠されています。まずは教科書の内容をもう一度見直すことも大事でしょう。

そして、現実のビジネスとの架け橋を探していくことになります。紙と鉛筆を用意して、1つずつ問題を解いてみると、意外にも現実との接点は見えてきます。

高校生のときとは異なり、何らかの目的をもって数学を見直していくプロセスは、きっと想像以上にスリリングなことになるはずです。

山本 直人 コンサルタント/青山学院大学講師

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やまもと なおと / Naoto Yamamoto

1986年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。同年博報堂入社。コピーライター、主席研究員、ブランドコンサルタント、人事局ディレクターを経て2004年9月独立。多くの企業にてマーケティング、ブランディング、および人材育成トレーニングをおこなう。2006年より青山学院大学経営学部マーケティング学科非常勤講師としてキャリア開発、マーケティング、メディア等を担当。著書に『グッドキャリア』『マーケティング企画技術』(以上、東洋経済新報社)、『50歳の衝撃』(日経BP)、『世代論のワナ』(新潮社)他多数。

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