お客様視点のモノづくりに徹する--伊奈功一・ダイハツ工業社長

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 --ダイハツは昨今、部品コストの削減を進めていますが、進捗は。

手ごたえを感じています。具体的な数字でお話したほうがいいでしょうが、今までまったく取引がなくて、新しく増えた取引先が全部で13社。国内が10社で海外3社です。もう一つは、今まで取引はあったが、たとえばエンジン部品の取引をしていてボデー部品の取引を始めたというような、まったく違う分野での取引が増えたというところが12社、これは国内11社で海外1社です。全体のサプライヤーが370社とかあるなかでまだまだ数は少ないが増えてきている。これからももっと増やしていきたい。

効果は新車が出ないと見えてこないが、それもイースあたりから本格的な形で調達改革の成果が出てくるはずです。そうした新車発表の折に、「この車は調達改革でどれくらい出た」とお話できるかと思いますね。

--昨年の東京モーターショーにはイースのほかに2気筒エンジンを出品しました。エンジンのダウンサイジングが欧州そして米国で1つの動きとなるなかで、今後の技術として注目されていると思います。

めいっぱいやっています。めいっぱい開発しています。ただ、いつごろ開発できるかというのは難しくて何ともお話はできません。もともと2気筒があって3気筒、4気筒と増えてきた。その理由は、基本的には振動ですわ。振動は気筒が増えるほど静かになっていきますから、乗り心地も含めて多気筒化が進んでいった。その流れは全然間違っていなかった。ただ、燃費だけをいうと、3気筒より2気筒のほうが気筒の大きさからいうといいんですね。もう1回燃費にふってみて、2気筒でどこまで燃費が上がり、かつ振動を抑えられるのかをいま一生懸命やっています。かなり障壁は高いと言われており、これはイースのようにいつ出すとは言えるような段階ではありません。

高橋 由里 東洋経済 記者

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たかはし ゆり / Yuri Takahashi

早稲田大学政治経済学部卒業後、東洋経済新報社に入社。自動車、航空、医薬品業界などを担当しながら、主に『週刊東洋経済』編集部でさまざまなテーマの特集を作ってきた。2014年~2016年まで『週刊東洋経済』編集長。現在は出版局で書籍の編集を行っている。

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